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故郷は大空にあり
第十二話 特異個体
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「なぁ……F/A18……」

「ん?なに?」

「あのロ級に違和感があるって言ってたよな?」

「……うん。」

F/A18は少し考えると
「なにか……違うような気がする。」

「違和感?」

「うん。中に人が入ってて…まるで操作しているような」

F/A18がそう言うと、スモークチーズを食べながらSU30は言った。

「その…【特異個体】というのは、私たちを阻む存在として、またそこに居続けるだろうな。」

「うん。」

F/A18は、スモークチーズをかじりながら答えた。

「……私は、その特異個体が、何か別の目的があるように感じる。」

「……と、いうと?」

「例えばだ……あのロ級に人が乗っていたとするだろ?そして、私たちを攻撃するために攻撃する。しかし、攻撃が当たらないとなると……」

「……すると……?」

SU30は少し考えるとこう言った。

「……自爆特攻か?」

「可能性がある。だが機動力の高いロ級がそんなことをするとは思えない。」

「神風…か」

「と言うと?」

「いや…それについてはEF-2Aの方が詳しいだろう。」

「明日、聞いてみる。」
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