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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十七章―双剣―#13
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が歓声を上げると、すぐに他の者も上げ始め────それはやがて喝采となった。

 ラギとヴィドは心底ほっとしたようで、強張っていた表情を今にも泣きそうに崩す。ガレスも安堵の溜息が漏れた。

 リゼラを大事そうに抱き抱えるアレドの向こうに、騎士や貴族、その私兵たちが───歓喜に浸るこちらとは違って、どこか呆然と立ち尽くしているのが目に入る。

 どうやら、あちら側も魔物の殲滅を終えたようだ。

 まるで英雄譚の一場面のような────リゼラを横抱きにして、朝の柔らかな陽光が降り注ぐ中を歩き出したアレドの姿をもう一度見て────この皇都を(おびや)かす騒動が終わったことを実感したガレスは、ゆっくりと口元を緩めた。

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