暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十七章―双剣―#12
[11/11]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
、大剣より幅も全長も上回る巨大な矢となった。
(まだだ────あの魔獣には生半可な魔術は効かない。もっと凝縮させなければ────)
広範囲に放つべき雷を、余すことなく、眼前に浮遊する黄金の矢に結合させる。
そうして魔術を完成させたルガレドは、弓矢を構えて、魔術を待機させた状態のまま────リゼラと魔獣の攻防を眼で追い、機を窺う。
ジグの援護のおかげか、リゼラにケガをしている様子はない。
黒い魔獣が右手を振り上げる素振りを見せた瞬間─────
(今だ────!)
魔獣の右手に狙いをつけて、ルガレドは弦と矢を放った。
黄金色に輝く巨大な雷の矢が、さらに煌く火花を纏って、ルガレドの放った矢を物凄いスピードで追いかける。
そして、瞬く間に矢に追いつき呑み込むと、そのまま止まることなく────まるで吸い寄せられるかのように、魔獣の禍々しい手を目掛けて飛んでいく。
役目を終えた魔術式が、ルガレドの足元から音もなく消え失せる。
「ジグ、行くぞ!」
「御意!」
ルガレドは、ジグを伴い、リゼラの許へと向かうべく駆け出した。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ