第一章
[2]次話
驚く位そっくりさん
結婚すると約束した川藤則子、一五二程の背で黒髪をショートにしていて大きな二重の目と赤い唇と小さな頭を持つやや小さな胸の彼女の家に行ってだった。
山井省吾、黒髪をショートにした丸い二重の目と薄い唇を持つ一七〇程の背の彼は驚いた。彼はサラリーマンで則子は看護師で二人は合コンで知り合って付き合う様になった。
「えっ、則ちゃんが二人?」
「違うから」
則子は驚く省吾に笑って話した。
「お母さんだから」
「はじめまして」
その則子そっくりの彼女が言ってきた、声も同じである。
「母の南です」
「父の薫です」
温和な眼鏡をかけた半分白髪の背の高い初老の男もいて挨拶をしてきた。
「則子の父です」
「その妻です」
また南が言ってきた。
「宜しくね、省吾さん」
「は、はい」
「よく言われるの」
今度は則子が言ってきた。
「私とお母さんそっくりだって」
「いや、服装以外同じじゃない」
省吾はまだ驚いて言った。
「本当に」
「私はズボンでね」
見れば彼女はそうだ。
「お母さんはロングスカートで」
「本当にそれだけで」
違いはというのだ。
「そっくりだよ」
「子供の頃からそっくりだったんだ」
父が言ってきた。
「妻と娘は」
「お母さん似るだったんですね」
「そして成長したら」
則子がというのだ。
「背丈も体型もね」
「そっくりですよね」
「ははは、親子でもこんなにそっくりなのはそうはないね」
「そう思います」
二人を見比べつつ話した、そしてだった。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ