第一章
[2]次話
義妹二人の料理
父の再婚で井守常興に高校生の妹が二人出来た、姉の菊は茶色にしたセミロングの髪でやや切れ長の二重の大きな目と笑顔の感じの唇で顎の形がいい。妹の桜は黒髪をツインレールにして編んでいて明るい感じの目と大きな唇を持っている。二人共顔は小さく胸が結構あり背は姉が一五八妹が一五五程である。
二人共性格はよく常興にも礼儀正しく彼を尊重して接していたが。
「常興さんってシェフなのね」
「はい、仕事は」
彼は義母となった菫に答えた。彼女は菊そっくりで同じ色の髪の毛をロングにしている。背も同じ位で仕事は小さな会社を経営している。父とは仕事の取引で知り合った。
「チェーン店のファミレスで」
「エイトレストランね」
「八条グループの」
「二人共料理部でね」
菊と桜はというのだ。
「子供の頃からお料理好きだし」
「だからですか」
「何かと教えてあげてね」
「わかりました」
義母の言葉に頷いた、実際に二人共料理好きでよく家で料理を一緒に作っていた。それで彼にも食べてもらっていたが。
二人でよく感想を聞いてきた、その都度彼は穏やかに答えた。
「胡椒をあと一振り入れると最高だね」
「お塩を少し減らすともっといいよ」
「火加減いいね」
「あと三十分煮ると問題なしだね」
こう言って常に美味しいと言った、それでだった。
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