第二章
[8]前話
丁度そこにだ、正喜代がいてだった。二人共外見はそれぞれスマートフォンで画像を送り合っていたのでお互いわかっていた。
それでだ、里佳子は言った。
「正喜代ちゃんもこのアパートなの」
「里佳子ちゃんもなの」
「ええ」
里佳子はその通りだと答えた。
「そうなの」
「私もよ」
正喜代は笑顔で言葉を返した。
「今日からね」
「このアパートで暮らして」
「大学に通うわ」
「私もよ」
「そうなのね」
「だったらね」
里佳子も笑顔になった、そのうえで正喜代に話した。
「これから宜しくね」
「ええ、同じアパートだしね」
「仲よく一緒にやっていきましょう」
「何でもね」
「中学の時にね」
里佳子は自分から話した。
「私が仙台に転校して」
「離れ離れになってね」
「直接会えなくなったけれど」
「けれどこうして同じアパートになったから」
「だからね」
それでというのだ。
「またね」
「お友達としてね」
「仲よくやっていこう」
「そうしましょう」
正喜代もこう答えた。
「二人でね」
「またね」
「あの時みたいに」
二人で笑顔で話した、そしてだった。
二人は大学にいる間ずっと同じアパートで暮らし仲よくしていった。そして幸せな時間を過ごした。就職と結婚は里佳子は仙台正喜代は札幌とそれぞれの場所に戻ってであった。しかし大学でのことから絆はより深まり二人はずっとやり取りを続けていったのだった。
転校した友達 完
2024・12・16
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