第四十一話 決戦前夜その四
[8]前話 [2]次話
「是非な」
「決戦でもか」
「一緒に戦ってくれ」
「私でよければ」
「それではな」
「敵を欺くには味方からという」
ここでだ、ブランエリは少し芝居がかった感じで話した。
「だがもうこれからはだ」
「そうする必要はないか」
「全くな、共に戦いな」
「そうしてだな」
「全てを終わらせよう」
「それではな」
「そして全てが終われば」
ブランエリはその時のことを話した。
「その時は宴を開き」
「すき焼きどうかな」
伊賀崎父が笑って言ってきた。
「その時は」
「すき焼きか」
「うん、いいよね」
「確かに」
ブランエリは伊賀崎父の提案に笑顔で応えた。
「それではだ」
「すき焼きだね」
「あれはいいものだ」
「じゃあ用意するね」
「宜しく頼む」
「他にもね」
伊賀崎父は笑顔でさらに話した。
「用意するしね」
「さらにか」
「勝ったらね」
それならというのだ。
「もうね」
「盛大にだな」
「お祝いすべきだから」
そうであるからだというのだ。
「だあからだよ」
「すき焼き以外にもだな」
「美味しいものをね」
「用意してくれるか」
「是非ね、お刺身にお寿司に」
そのご馳走を出していった。
「天婦羅とかね」
「ふむ、どれもよさそうだ」
ブランエリは伊賀崎父の話を聞いて笑顔で言った。
「ではだ」
「楽しみにしておいてね」
「戦う、そしてだ」
「勝ってだね」
「戻ってだ」
そうしてというのだった。
「その馳走をだ」
「全部楽しむね」
「そうさせてもらおう」
「お酒も用意するよ」
龍井はこちらもと話した。
「それも美味しいものね」
「酒もか」
「そう、だからね」
コウに答えてさらに話した。
「是非にだよ」
「戦ってだな」
「勝ってきてね」
「そして帰ってくる」
「そうしてね、あと負けることはね」
それはというと。
「考えていないから」
「私達は必ず勝つっていうの」
「そうだよ」
龍井は今度はアスナに答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除