暁 〜小説投稿サイト〜
金木犀の許嫁
第四十五話 鯨肉その十二

[8]前話 [2]次話
「学園でもグループでもね」
「有名ですね」
「まさに悪事千里を走るで」
「悪い意味で有名で」
「世界的にもね」
 そのレベルでというのだ。
「知られているのよ」
「八条グループは世界的な企業なので」
「だからね」 
 そうであるからだというのだ。
「その酷さがね」
「世界的にですね」
「知られてね」
 そうなっていてというのだ。
「反面教師になっているのよ」
「それはかなり」
「なりたくないわね」
「はい」
 白華は心から答えた。
「世界的になんて嫌ですよ」
「世界各国で碌でもない人って知られてね」
「ああはなるまいって思われてるんですね」
「あまりにも酷くてね」
「最低ですね」
「自分はこの世で一番偉いと思っていても」
 それでもといのだ。
「その実はね」
「そんな評価ですね」
「誰もよく言わないね」
 そうしたというのだ。
「酷いものよ」
「実際にあんまりな行いでしたし」
「そう、お仕事しないで食べさせてもらって」
「何の感謝もしない」
「偉そうにふんぞり返って言うだけでね」
「主夫もしなかったんですね」
「それで離婚されても」
 そうなろうともというのだ。
「反省しないでね」
「天理教にお世話になってもですね」
「天理教の悪口ばかり言うね」
「そんな人だったので」
「そこでも叔父さんに注意されて怒って殴ってやろうかとか言ったり」
 そうしたこともありというのだ。
「やっぱり働かない、感謝しない、尊大で」
「おまけに図々しいですね」
「そんな人だったからね」
「グループ全体で有名ですね」
「あんまりにも酷い人ってことでね」
 この評価でというのだ。
「有名な人よ」
「そんなことで有名になりたくないですね」
「普通の人はそう思うわね」
「はい、絶対に」
「それで私もこの人は反面教師にして」
 そうしてというのだ。
「絶対に兄より優れた弟とかね」
「そうした考えは持たないですね」
「どんな人でもいいところがあれば見習う」
「お手本にしますね」
「そうしていこうと思っていて」
 そのうえでというのだ。
「努力しているつもりよ」
「そうですか」
「佐京君や白華ちゃんのいいところもよ」
「私達のですか」
「お手本にしていくからね」
「それは嬉しいですね」
「だから宜しくね」
「こちらこそ」
 白華は満面の笑みで応えた、そうしてだった。
 真昼と三人で買いものを行ってそのうえで家に帰った、家に帰ると夜空は早速晩ご飯の準備に入ったのだった。


第四十五話   完


                    2024・10・8
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ