第十二幕その十二
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「使ってみたんだ」
「そうなんだね」
「そしてね」
「そのことがだね」
「役に立ったよ、何でもないよ」
「いえ、何でもなくはないわ」
ドロシーがここでこう言ってきました。
「よく気付いたわ」
「そうなんだ」
「外見に惑わされずね」
「用いられている技術は最新だって」
「ええ、気付いたっていうか思い出したっていうか」
「そのことがなんだ」
「貴方はいつも閃いてくれるけれど」
それがというのです。
「コロンブスの卵よ」
「何でもない様にだね」
「そう、実はね」
これがというのです。
「凄いことなのよ」
「それが僕の知恵なんだね」
「そうよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「コロンブスの卵というと」
そう言われてです、かかしは言いました。
「一見何でもない様で」
「実は凄い知恵ってことでしょ」
「卵をどう立たせるか」
「そう、その端の部分を割ればね」
そうすればというのです。
「その部分が平らになるから」
「安定してね」
「立てられるわ」
「こうして聞くと何でもないけれど」
「それがね」
その実はというのです。
「中々よ」
「知恵が出ないね」
「その知恵がいつも出るから」
だからだというのです。
「貴方は凄いのよ」
「知恵者だっていうんだね」
「そうよ」
まさにというのです。
「オズの国一のね」
「そう言ってくれるんだね」
「ええ、ではね」
「記念撮影もしたし」
「これでパーティーは終わりよ」
「そしてまただね」
かかしは言いました。
「面白いことがはじまる」
「そうなるわ、ではね」
「うん、これからね」
「新しいことを楽しみましょう」
「そうしよう」
パーティーが終わってもでした、すぐにまた楽しいことがはじまります。かかしは皆と一緒にそちらに向かうのでした。
それで、です。皆に言いました。
「ではまた閃いたら」
「これから楽しむことでだね」
「皆に言わせてもらうよ」
「そうしてくれるね」
「うん、そしてね」
樵にそのうえでと言います。
「皆が楽しんでくれたり助かったら」
「君はいいね」
「凄く幸せだよ」
こう言うのでした、そしてパーティーの参加者の人達を見送ってから楽しんだ野球でも知恵を出しました。そのうえで皆を楽しませたのでした。
新オズのかかし 完
2024・8・1
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