第三章
そして桐山霧夜は覚えていられない。
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ともあるんだけど、こういうとき不便だ。例えば中学校のとき朝の出席確認で名前を呼ばれなかったときとか、リアルに身の危険を感じた。
話が長くなってしまった。ダメ元でもう一度試そう。...さあ、思いっきり気持ち悪い声で、
『《 早く入ったらどうなんだ?用があるんじゃないのか? 》 』
「...へ、声?...って、わきゃあぁぁぁあ!」
俺は自分が人だということを疑った。怖がりすぎだろ...。ビックリもドッキリも通り越して何かホラーみたいじゃないか!...いや、実際ホラーなのかな?
派手めな格好をした女の子...また間違った。牝豚さんは...何かこの呼び方酷いかな?牝豚はなかったよね。ごめん。
俺の敵である腐れリア充(メス)は俺を見るなり倒れてしまった。ってやっべーな俺!まさか久々に誰かに話しかけただけでこれかよ...。
「あなたはいつか殺ると思っていたわ...」
突然がらっと音がしたと思ったら雪ノ下が部室の扉を開いていた。多分今の悲鳴で、ってちょっと待って雪乃様!いま漢字が違った気がしたんですけど!しかも殺ると思ってたのかよ!「いつか」ってなんだ「いつか」って!失礼すぎるだろ...。
俺何もしてな...い、よな?お、俺は悪くない。俺は人に話しかけただけ、話しかけただけ、話しかけ...、
「なにをぶつぶつ行っているのかしら?もう起きたわよ」
「あっれ~、なんであたし倒れてんの?」
女の子様が起きた!
「くうぅ...よかったぁ」
危うくジ・エンドになるとこだった俺の人生に乾杯!
「なぜ泣いているのかしら?気持ちが悪いからやめてほしいのだけれど...」
「...」
危うく本気で人生をダメにするとこだった。いや、もうダメダメなんだけど...。まぁとにかくこの日俺は誓った。俺が死ぬときにはこのアマ、道連れにしたる!
「冗談よ。べつに本気で疑ったりしてないわ」
「いやいや、その手に持ってるケータイはなんだ? 1?1?0 の数字が丸見えだぞ。バリバリ本気じゃねぇか!...やめろよ、しゃれになんねぇから」
俺がケータイを引ったくってやろうとしたら何の迷いもなく耳にケータイを装着しやがった。完全に通報ルート。
これが恋愛シュミレーションゲームとかだったらぶちギレてるとこだ。ちなみに俺の沸点低っ!とか全然思わない。順ギレだよバカ野郎!これは冤罪だ!さっさと部活という檻から釈放しろ!
でも本当はもし通報されても完全に気配、と言うか存在を消せば平気。まあ、そうすると後で色々と矛盾が残るのでなるべく避けたい。
「おい、雪ノ下~、なにかあったのか?って桐山か。遅かったな。...で、それ誰?」
比企谷が来た。小声で聞いてきたので説明をしようと口を開こうとすると、
「な、なんでヒッキーがここにいんのよ!?」
俺よ
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