第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその五
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「成長も進歩もなく」
「まさにですね」
「そこまでです、ですから私もです」
「学ばれていますね」
「その点連合の者達は見事です」
「常に学んでいますか」
「よく食べよく身体を動かし」
アランソは連合の者達の特徴を話した。
「よく学びよく寝る」
「それが連合の者達ですか」
「彼等は愚かですが怠惰ではありません」
「むしろその逆ですね」
「勤勉です」
そうだというのだ。
「活力に満ちていて」
「常に学んでいる」
「そうした者達です」
連合の者達はというのだ。
「あくまで」
「そうですか」
「よく彼等は怠惰と言われますね」
「そうですね、怠惰にです」
貴族はハンバーグを自身の銀のフォークとナイフで切ってそのうえで口の中に入れて味を楽しみ乳述べた。
「大食、好色、傲慢、憤怒、強欲、嫉妬と」
「全て備えている」
「七つの大罪を」
まさにそれをというのだ。
「そうした者達とです」
「エウロパでは言われていますね」
「ですがそれはですね」
「違います」
アランソは強い声で述べた。
「全く」
「怠惰ではなく」
「そして大食と強欲もあります」
こうしたものはというのだ。
「事実彼等の食事はかなりです」
「そうですね」
「そして欲もです」
「強いですね」
「ですが嫉妬するよりも働き」
「怠惰ではない」
「傲慢でもなく」
そしてというのだ。
「好色かというと」
「そうでもないですか」
「性に対する考えは我々よりも遥かにオープンですが」
エウロパにしろマウリアやサハラから見ればかなりだと言われている、キリスト教は兎も角ギリシアや北欧の神々の信仰は別に性に禁じるものはないからだ。
「しかしです」
「好色でもですね」
「そうでもなく特に怠惰とはです」
「無縁で」
「その逆で」
「勤勉です」
そうなるというのだ。
「むしろ」
「彼等はですね」
「勤勉だからこそです」
それ故にというのだ。
「あそこまでなっています」
「巨大な繁栄している国にですね」
「そうです、非常にです」
連合はというのだ。
「勤勉でもあります」
「怠惰どころか」
「確かに豊かな資源がありますが」
「資源だけで、ですね」
「あそこまではなりません」
到底というのだ。
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