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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
凱旋→パレード→お家騒動→脅し→そして祝賀会…何、この順序?
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よりですぅ!」
きっとお姫様的には本心から言ってるんだろうけど、このタイミングって最高に最低だよね。
オルテガさんの表情が引きつりまくりよ。
因みに、我がパーティー内の面子を見回すと、概ねオルテガさんを哀れむ目で見ております。
私とお父さんとラン君だけが、心底嬉しそうに…しかも王家の人々とは別の意味で嬉しそうに眺めておりますわ。
「あ〜…うん…き、聞いたよ…その…お、お腹の子供の事…」
「はい!私、オルテガ様の子供を授かりました!私…嬉しくって…」
どストレートに言っちゃいやがったよ。
オルテガさんは少しでも言葉を濁そうとしてるのに、お姫様って天然?
「そ、その事で…大切なお話があるんだよね!うん…あるんだよ!!」
「皆まで言うなオルテガ…王位継承者の父親になるのだ…我が王家の一員として迎えようぞ!」
キター!家督相続問題ですよ。
「お、王家の一員!?ば、バカ言うな…俺は平民だ!王族になる気も貴族になる気もサラサラ無い!何より俺には妻がいる。心の底から愛しているアメリアがいるんだ!子供の父親にはなるが、夫にはなれない………申し訳ないローリア…」
「ふ、ふざけるな!ワシの娘を孕ませておいて、その責任を取らないと言うのか!?」
「そ、そうなりまス…」
「そんな事が許されると思っているのか!?」
うん。父親としての意見では、そうなるわね。
「……し、知るか!さっきも言ったろ…俺は既に結婚してんの!ほら、愛しの妻…アメリアだ!」
でもオルテガさんは逆ギレる!
娘を持つ父親として、どうなのよその態度は?
「俺は彼女と結婚してて、娘もいる!そんな2人を守りたいから、単身大魔王討伐に旅立ったんだよ!もう差し違えるつもりで挑んだワケ…だから生きて還るつもりは無かったんだ…」
奥さんと娘さんを抱き締め、切実に訴える姿はちょっと心を動かす…
「娘が仲間を引き連れて俺を追ってきてくれなければ、間違いなくゾーマの城で死んでいただろう…そんな俺に責任を取るつもりなどある訳ねーだろ!死ぬ前に美女達と、やりまくってただけなんだから!」
だけど、本音を暴露っちゃったら全てが台無しだよ。
まぁ私としては面白いから良いけどね。
「私からもお願いします。勇者オルテガは決死の覚悟で挑んだのです…ですから、その覚悟の為のやむを得ない事だったと思って、諦めては頂けませんか?」
王家のお家騒動に口を挟むのはルビスちゃん。
お兄ちゃんの立てた作戦では、精霊神ルビス様の威光を笠に着て、ヤリ逃げを正当化させる予定なのだ…果たして上手く行きますかな?
「な、何だお前は!?関係ない者が口出しするでない!」
「わ、私はルビス…この世界を創造した精霊神ルビスです!」
う〜ん…身分をひけらかす女神様…本人もイヤイヤなんだ
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