第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその二
[8]前話 [2]次話
「連合は愚か者しかいません」
「内で常に衝突を繰り返すなぞ」
「愚の骨頂です、国力は高いですが」
「それだけの国で」
「精々揉めてもらいましょう、我々はその間にです」
「発展しますね」
「絶好の好機です」
敵である連合が内部で政治的衝突に入ればというのだ。
「内政をさらに整え」
「開発開拓もですね」
「行っていき」
そしてというのだ。
「マウリアから入って来る技術を学び」
「発展していきますね」
「より力を入れていきます、出来れば工作員を送り」
アランソは謀略の話もした。
「連合の中をです」
「かつてしていた様にですね」
「乱したいですが」
「それは今はですね」
「工作員自体を送り込むことが非常に難しくなっています」
連合に潜入するルートがエウロパ戦役によりなくなってしまっていてだ。
「ですからそれはです」
「難しいですね」
「幸い情報は手に入ります」
「マウリアからのルートと」
「連合のインターネットを見れば」
それでというのだ。
「容易に手に入ります」
「情報が手に入ることは有り難いですね」
「非常に」
貴族に確かな声で答えた。
「これだけでもです」
「全く違いますね」
「はい、ですが」
それでもというのだ。
「問題はです」
「工作が出来ない」
「それです、今潜入ルートを検証していますが」
エウロパから連合へのそれはというのだ。
「これがです」
「見付かっていませんか」
「今現在は。ですが必ずです」
「工作員の潜入ルートをですね」
「再び築き」
そうしてというのだ。
「また連合を乱す様にです」
「していきますね」
「そう考えています」
「左様ですか」
「敵を乱すことは重要です、それで連合がその中で争うならよしで」
「我々はその間に発展しますね」
「そしてマウリアとの関係を深め」
今以上にそうしていってというのだ。
「サハラについては」
「統一が間近ですね」
サハラと聞いてだ、貴族も述べた。最早このくにのそれが近いこともまた誰の目から見ても明らかであるのだ。
「そうですね」
「そうです、そして統一したサハラとです」
この国と、というのだ。
「手を結びます」
「長年の対立関係、文明の相違を乗り越えて」
「それが総統のお考えです」
ギルフォード、彼のというのだ。
「敵は連合のみ」
「あの国と対して」
「他の国とはです」
マウリア、そしてサハラとはというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ