混乱の元凶は闇の彼方
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アの所為ではないと言えず、ただ静かに歩いている…
「な、なぁ…ソレなんだけどざぁ…」
本当は込み入った話に首を突っ込みたくないカンダタだが、どうしても疑問があり、リュカの怒りを買う事を覚悟して問いかけてきた。
「な、何で…アメリアさんの言葉で、オルテガさんが姫様のお相手だと分かったんだ?」
思い切って質問したのだが、リュカの反応が怖く脅えるカンダタ…
「あ、ソレは僕も不思議でした!?どうしてなんですか?」
しかし間髪を入れずにティミーも同じ疑問を口にしてきた。
「………はぁ…あのね、昨日お姫さんの部屋を家捜しした時、彼女の反応が変だったんだよ…」
カンダタだけでなく、息子からも同じ質問があった為、リュカはめんどくさそうではあるものの、優しい口調で説明してくれた…
因みにカンダタは、ホッと胸を撫で下ろす。
「変?どの様にですか?」
「うん。姫様の部屋に入った途端、アルルを観て顔を赤らめたんだ!…最初はね、同性愛者なのかと思ったんだよ。でも最近ティミーのお陰で、アルルも化粧っ気が出てきたじゃん!だからアルルを見て男と間違えるとは思えなかったから…アルルは化粧しないと、イケメン少年に見えるからね!」
リュカの台詞に思わず自分の唇を触るアルル…以前、ビアンカにプレゼントされた口紅が薄紅色で彩っている。
「でも挨拶代わりに握手した時に、分かっちゃったのさ…彼女が妊娠している事に!…って事は、彼女は同性愛者ではないよね!女の子と女の子がエッチしても、子供は出来ないはずだから…僕の知識が正しければ…」
リュカは質問者のティミーに問いかける様に話す。
「え!?え、えぇ…まぁ…」
子供の作り方の一端を問われ、顔を赤くするティミー…今の彼には、知識も実践も完璧なのだ!
「んで、気付いちゃったワケよ!同性愛者でもない娘さんが、女の子のアルルを見て顔を赤らめる理由ってば1つじゃ〜ん!てね」
「で、でも…ソレがオルテガさんだというのは…「良く思い出せ!」
アルルの心を庇う為、ティミーは必死でお姫様の相手がオルテガではないと、訴えようとするが…
「僕達は、何度かアルルがオルテガに間違えられた場面に出会してるんだ…きっと、そっくりでは無いにしろ、雰囲気とかが似ているんだと思う。だからお姫さんもアルルを見て、その雰囲気に顔を赤くしたんだ」
リュカは息子を説き伏せる様に、状況を説明した。
「……………」
アルルの事を上から下までじっくり観察するティミー…
「で、でも…こんなに可愛いのに、男と間違えますか?」
彼の言葉に顔を真っ赤にするアルル。
そして、まさかティミーが落とし文句を言うとは思わず、目を見開いて驚くリュカ等!
ティミーの手を俯きながらギュッと握り締めるアルル…ラブラブ
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