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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第50話 盧植先生
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ありません」

盧植という人物が少し分かりました。

彼女は常日頃から世の中のことを憂いているのでしょう。

史実、三国志でも人格者な盧植らしいと思いました。

これなら麗羽に士官することになっても問題ないと思います。

盧植が病に伏したときは私の能力で必ず救ってみせます。





「劉ヨウ殿、私ばかりが聞いて申し訳ないが、あなたにもう一つ聞いてもいいかしら」

盧植は私にまだ聞きたいことがあるようです。

「盧植先生、私に答えられる内容であれば喜んで」

「そうですか。では、遠慮せずに聞きますね」

盧植はひと呼吸置くと先ほどの和やかな雰囲気と違い、真剣な表情になりました。

「あなたは幼少の頃より賊退治に明け暮れていたと聞きます。あなたは何故幼少のころより賊狩りなどをしているのですか?自分の行っている行為を危険だとは思わなかったのですか?」

彼女は私に賊狩りをする理由を聞いてきました。

賊狩りを始めた理由は孫策に負けて悲惨な末路を味わいたくないと思ったからです。

自分の置かれた状況に戸惑い、ただ闇雲に武術の腕を磨くことにばかり傾倒しました。

一重に悲惨な最後を迎えたくありませんでした。

そんな私に変化が訪れたのは麗羽との出会いでした。

初めは望まぬ出会いでした。

しかし、今は麗羽との出会いに感謝しています。

麗羽に秘密を打ち明けたとき、凄く気が楽になりました。

彼女との出会いを皮切りに、自分の運命を変えることができる実感が湧いてきました。

お陰で心に余裕が出来ました。

「賊狩りを始めたのは個人的な理由からです。ですが、今は違います」

「今は違うというのはどういう意味です」

盧植は空かさず私に聞いてきました。

「盧植先生に『個人的な理由』をお教えすることはできません。ただ、私は誰よりも強くなりたかったのです。初めて私が賊を殺したときのことは今でも忘れません」

私は初めて賊狩りをしたときのことを思い出しながら話を続けました。

「賊といえど人です。殺すことに二の足を踏みます。しかし、賊を殺さなければ、見逃した賊が、罪のない民を手にかけます。そう思うと私は武器を手放せなかった。私がしなくても誰かがすると思えば楽でした。ですが、現実は無情です。誰かがすると思っている間にも賊の被害に遭う民が大勢いました。私はそれを無視することはできませんでした。力が正義とはいいません。ですが、正義を成すためには力がいります。力無き者がいくら正義を語ろうと誰も耳を傾けはしません。私は力で賊を殺し、賊の被害から民を守ることに何の躊躇いもありません。民を害すものはいかな身分のものでも私は許さない」

「・・・・・・。劉ヨウ殿、あなたは本
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