第四十話 決戦の時が迫りその十四
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「もう悪いことをすること自体が目的で」
「何だってするからね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「私達もね」
「戦うしかないよ」
「本当にね」
まさにというのだ。
「そうするしかないわ」
「残念なことに」
「そして私達はそうして」
「残った面子は遊び心があったりして」
「内政で豊かになるなら」
「それでいいっていうし」
そうした考えだからだというのだ。
「ましね」
「うん、敵であってもね」
「理解出来るし」
「今度の戦いで終わることが出来るよ」
「本当にね」
「じゃあもうね」
モネはまさにと話に入った。
「今度の戦いで完全に終わるなら」
「それで終わらせてよ」
「私達もね」
「私達のやりたいことに戻りましょう」
「それぞれね、やっぱり平和が一番よ」
モネはこの言葉を心から出した。
「落ち着いて安全に暮らせるから」
「何よりもいいわ」
「本当にね」
「そうです、戦争がなくです」
クロダはそれでと言った、それは彼が思っている信念をそのまま言葉にして出したものであった。それを言うのだった。
「安全で豊かなら」
「それで言うことなし!」
ディボウスキは大きく笑って主張した。
「いや全く以て」
「その為に犠牲を払うこともあるな」
「確かに」
ギブスンのその言葉も否定しなかった。
「ダグデド達にそうしてきました」
「そうだったな」
「止むを得ないとはいえ」
「しかしだ」
それでもというのだ。
「そうした場合はな」
「我等が以前そうした様に」
「機を伺うな」
「犠牲を払わずにです」
「平和で豊かに暮らせる様になる」
「そう努力することです」
まさにというのだ。
「犠牲を払わずに済むなら」
「最善だな」
「そこで諦めない」
断じてというのだ。
「それがです」
「大事だな」
「左様です」
やはり大きな声でかつ大袈裟に言う。
「そして今の我々は犠牲ではなく」
「勇気が必要だな」
「はい」
今度は大治に答えた。
「まずは」
「そうだな」
「はい、そして訓練と身体を整えることに専念し」
「戦うことだな」
「そうです」
まさにというのだ。
「今は」
「その通りだな、決戦の時は近付いているしな」
「訓練が出来る時間も少なくなってきたわね」
宇佐見がこのことを指摘した。
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