第四十五話 鯨肉その四
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「鯨肉も健康にはね」
「いいですね」
「カロリー少なくて」
即ち低カロリーでというのだ。
「蛋白質もね」
「高いですね」
「いつも動いてるから」
海の中でというのだ。
「泳いでいるからね」
「そうですよね」
「お魚もそうだけれど」
「それならですね」
「お魚と同じでね」
「身体にいいので」
「ここはね」
是非にというのだった。
「鯨にするわ」
「ベーコンとステーキですね」
「そうしましょう」
「楽しみですね」
白華はにこりと笑って応えた、そして夜空に対してその笑顔のままこんなことも言ったのであった。
「鯨って美味しいですし」
「そうなのよね」
「独特の味わいがありますね」
「お刺身にしてもね」
「今はお刺身はしないですね」
「お刺身にしてもね」
「美味しいですね」
こう言うのだった。
「本当に」
「これからまた普通に食べられる様になったら」
「いいですね」
「本当にね」
まさにというのだ。
「最高よ」
「そうですよね」
「だからね」
それでというのだ。
「折角IWC脱退したし」
「日本は」
「これからはね」
「普通に食べられる様になって欲しいですね」
「ええ、しかしね」
ここで夜空はこうも言った。
「日本が出てIWC駄目になったって」
「そうなの、調査もお金もね」
また真昼が答えた。
「全くね」
「駄目になったの」
「そう、そしてね」
そうなりというのだ。
「機能不全らしいわ」
「そうなってるの」
「どうやらね」
「日本に嫌がらせばかりしていて」
「その日本が脱退したらね」
「どうにもならなくなったのね」
「そうなのよ」
これがというのだ。
「おかしなお話でしょ」
「ええ、間抜けって言うとね」
そう定義するならというのだった。
「もうね」
「その通りよね」
「これ以上はないまでにね」
まさにというのだ。
「そうしたお話ね」
「そうでしょ」
「ええ」
こう姉に答えた。
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