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金木犀の許嫁
第四十五話 鯨肉その三

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「他の国の人に言うのはね」
「間違いよね」
「だからIWCは脱退してもよ」
「よかったのね」
「何でも脱退して」
 日本がというのだ。
「IWC大変らしいけれどね」
「そうなの」
「鯨の子とまともに調査出来る国がなくなって」
「それでなの」
「お金を出してくれる国もなくなって」
「それも日本で」
「もうまともにね」
 それこそというのだ。
「動かなくなっているらしいわ」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「馬鹿なことよね」
「あそこ日本にやたら嫌がらせしていたのに」
「その日本がいなくなったらね」
「動かなくなったの」
「日本が国際組織脱退するってなかったけれど」
 これまではというのだ。
「それでね」
「日本は困らなくて」
「自由に捕鯨出来る様になって」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「相手は困ってるから」
「いいことね」
「しかも相手からは何もね」
 それこそというのだ。
「出来ないのよ」
「日本に対して」
「色々日本に嫌がらせしてきても」
 それでもというのだ。
「反撃はね」
「出来ないのね」
「そうだったのよ、まあ国際組織の脱退なんてね」  
 それはというと。
「あまりするものじゃないけれどね」
「政治でも仲よくよね」
「それが一番だからね」
「戦争するよりもね」
「奇麗ごとっていうけれど」
「平和にことが進んだら一番だし」
「だからね」
 それでというのだ。
「仲がいいとね」
「それに越したことはないわね」
「だから国際組織からの脱退は」
 それはというと。
「あまりね」
「しないことね」
「そうよ」
 こう言うのだった。
「それが一番よ」
「IWCは例外ね」
「ええ、けれどその例外がね」
 それがというのだ。
「いい結果になってるから」
「いいわね」
「ええ、それで今日は」
「鯨よ、皆で食べましょう」
「それじゃあね」
「鯨もね」
 この食材もというのだ。
「シーフードよね」
「そうですね」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「今お話しているうちにもね」
「入っていますね」
「しかもね」
 夜空はさらに言った。
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