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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
強すぎると言う事は、卑怯な事である!と思った。
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口汚い言葉で父親を罵っている。
ヤメテ、そんなお兄ちゃんは見たくない!
「あぁ…あの玉っころか!アレだったら重要なアイテムだと思ったから、リムルダールの宿屋に預けてきたよ。宿屋の主人に『ちょ〜大事な物だから、大切にしまっておいてね?』って…大事な物を無くす訳無いじゃん(笑)」
「「「あ…預けてきた〜!?」」」
私達は全員で絶叫する!
爽やかスマイルでサムズアップする男に心底驚愕をし…
ルビスちゃんなんか気を失っちゃったよ!
「テメーふざけんなー!」「バカヤロー、責任取れ!」「お前もう死ね!」
ダメだ…この男、本当にダメだ!
皆の罵声を止める事など出来やしない。
「リュ、リュカ…どうするの…一体どうすんのよ!」
みんなの罵声を受け、腹を抱えて大笑いするお父さん…
流石のお母さんも怒鳴り出す。倒れたルビスちゃんを抱き起こしながら…
「あはははは…ビアンカの怒った顔も可愛くてステキー!」
だが、まったく堪えないお父さんはどうなってるの?
愛しの妻が怒鳴ってるのに、投げキッスで答える。
「ジョーク、ジョークよ!ほれ…この通り『光の玉』は持ってきてます!」
存分に笑った後、懐から光の玉を取り出し戯けるお父さん。
「みんなスゲー顔で怒るんだもん…ちょ〜うける〜!!」
笑えねーよ!
全員ガックリ脱力する。
それを見てニコニコしているお父さん…殴りたい。
「ほう…これがワシの闇の衣を無力化させる光の玉か…」
無駄なコントが終わったところで、ゾーマがお父さんの手から光の玉を掠め取る!
げっ…あのオッサン、何で無警戒なのよ!?
「ちょっと…それは大事な物だから返してよ!」
ゾーマの光の玉を奪われ一瞬キョトンとしていたお父さん…
距離を取るゾーマに右手を差し出し“返せ”とせがむ。
「キサマは馬鹿なのか?」
「よく言われるけど何で?」
何でって…本当に馬鹿なのか!?
「…何でじゃねーよ!このアイテムが何に使われるのか解ってるのか!?」
「あれ?…お前もしかしてルビスの説明を聞いてなかったの?それを使うと闇の衣が消えるんだよ。凄いだろ!…じゃ、返して」
「………か、返すワケねーだろ!これを使われたら、ワシは弱くなるんだ…そんな物をこれから戦う相手に渡すワケねーだろ!」
そりゃそうだ!何で返してもらえると思ってるんだろうか?
「あはははは…弱くなるって…たいして変わらないよ。お前、闇の衣があったって弱いじゃん!傷口が回復するってだけで、お前は弱いじゃん!むしろ苦痛が長引くだけだよ?光の玉を使ってサクッと死んだ方が良くね?」
「………くっくっくっ…はっはっはっ…随分と愚かな人間も居たものだ…己の実力も判らぬとはな。よくここまで来れたものだ!」
あぁ……
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