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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
強すぎると言う事は、卑怯な事である!と思った。
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に気付かず、ウルフに対して憤慨し続ける。
「こ…この馬鹿が………マヒャド!!」
「うわぁ、あぶねー!………何すんだよいきなり!?『美少女大魔王ゾーマちゃん』疑惑を創り出したのは僕の所為じゃないって言ったろ!僕達被害者同士じゃないか…なのにいきなりマヒャドって……何なのサ!」
何であの距離で魔法を避けられるんだろう?
「こ、この距離で避けるとは………」
「そりゃ避けるよ。何なのお前!?」
違う!避けた事が驚きなのではなく、避けれた事にビックリなのだ!
「キサマ…ここには何しに来たんだ!?」
いい加減話が咬み合わない事に苛ついたゾーマ…
あり得ない事に聞いちゃったよ。
「何って…………………………あぁ…そう言えば戦いに来たんだ…話が合いそうだったから忘れてた(笑)」
………嘘だと言って。
ゾーマをコケにする為のお芝居だと言って。
「……………」
あぁ…大魔王様にまで呆れられてますわ。
見下す事もアホらしく思えてるのでしょうね。
しかし、突如ゾーマは凍える吹雪で攻撃を仕掛けてきた!
きっともう終わりにしたかったんだと思います…
でも…
「ちょ…危な…ヤメロって!」
と軽い口調でお父さんはこれも避けきり、逆に攻撃する。
“ドゴッ!”と大きな音と共に、ドラゴンの杖で吹き飛ばされるゾーマ。
「お前…いきなりは卑怯だろ!」
吹き飛ばされ蹲るゾーマに対し、闘志0の口調で怒るお父さん。
ゾーマはお父さんより二回りは大きいのだが、軽く吹き飛ばすなんて凄いと思う。
「やるではないか…ワシを吹き飛ばすとは…しかし如何に強かろうと、ワシの前では全てが無意味!」
格好悪く吹き飛ばされたクセに、偉そうな態度のまま先程までの位置に戻り大口を叩く大魔王様。
だが言うだけの事はある…
お父さんの攻撃を受けた箇所が、見る見る回復して行く。
これが闇の衣の効果か!?
「クックックッ…ワシは不死身…この闇の衣がある限り、ワシに幾らダメージを与えても、即座に再生して行くのだ!さぁ、絶望せよ!それこそワシの喜び!」
光の玉を使わなきゃ!
私は目でルビスちゃんに訴える。
「リュカ…竜の女王から戴いた『光の玉』を使うのです!それでゾーマの闇の衣は無力化出来ます!」
そうよ、永遠に回復し続けるなんて卑怯じゃん!
私達はウルトラアイテムで応戦よ。
「何…『光の玉』って?僕の股間の
双玉
(
そうぎょく
)
とは違うの?」
「「「……………」」」
や、やばい…
考えたくないけど、やっぱりあの人は馬鹿なのかもしれない…
「ち…ちげーよバーカ!アンタ、ラダトームでバコタを騙す為にアルルから受け取っただろ!アレだよ!『無くした』とか言うんじゃねーゾ!」
あぁ…何時も品行方正なお兄ちゃんが、
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