暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのかかし
第十二幕その四

[8]前話 [2]次話
「ちゃんとお風呂に入って」
「奇麗な正装でね」
「参加するね」
「そうさせてもらうよ」
 笑顔での返事でした。
「是非ね」
「それじゃあね」
「そして君達もだね」
 樵がナターシャ五人に尋ねる様に言ってきました。
「お風呂に入って」
「そしてですね」
「ドレスやタキシードを着て」
「そうしてですね」
「パーティーに参加しますね」
「僕達も」
「そうしようね。折角のパーティーだからね」
 だからだというのです。
「やっぱりね」
「奇麗にして」
「奇麗な服を着る」
「そうして参加しないと駄目ですよね」
「折角ですから」
「本当に」
「そうしようね、いつも通りね」
 まさにというのです。
「今回もね」
「わかりました」
「是非そうさせて頂きます」
「まずはお風呂に入って身体を奇麗にして」
「奇麗な服を着ます」
「そうして参加します」
「そうしようね」 
 こうお話しました、そしてです。
 それぞれパーティーの準備をしました、そして次の日皆はそれぞれ身だしなみを整えました。そのうえでパーティー会場に赴きますと。
 招待した人達がどんどん来ました、その中にです。
「皆いるわ」
「訪問したところの人達がね」
「ええ、だから嬉しいわ」
 ドロシーはオズマに満面の笑顔で言いました。
「本当にね」
「それは何よりね」
「ヘレン=ケラーさんもね」
 見ればこの人もいます。
「来ているし」
「あの人が来ていて」 
 それでと言うオズマでした。
「私も嬉しいわ」
「そうよね」
「若しもね」
 オズマは心から思って言いました。
「ヘレンさんみたいになったら」
「私だったらとても耐えられないわ」
「私もよ。とてもね」
「苦しくてね」
「心が折れて」
 そうなってというのです。
「ずっとね」
「そのままで」
「絶望しきったままで」
「どうにもならなくなっていたわね」
「けれど三つの苦しみを乗り越えて」 
 そうしてというのです。
「生きてきたから」
「素晴らしいわね」
「そのヘレンさんがオズの国に来てくれて」
「とても嬉しかったわね」
「そして何度もお会いしているけれど」 
 それでもというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ