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夢幻水滸伝
第三百七十三話 ブラジルからその十

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「建造をはじめたし」
「石炭で動く蒸気船ですね」
「大砲が両舷に備わったね」
「あの形の軍艦ですね」
「鉄の軍艦とはちゃうわ」
「そうですね、ドレッドノートの様な」
「そやけど中南米ではね」
 この世界の自分達の地域ではというのだ。
「結構ね」
「先進的ですね」
「そうした軍艦の中でもね」
「そやからですね」
「そのタイプの軍艦をね」
「建造していきますね」
「そうするわ、幸い科学だけやなくて」
 この技術だけでなくというのだ。
「魔術や錬金術も使えるから」
「そちらの技術も」
「乗員は少なくて済むから」
 だからだというのだ。
「ほんまね」
「そこはええとしますね」
「そうするわ、将兵の数は一億人辺りで四十万」
「この世界ではその割合が普通ですね」
「軍人一人一人にしっかりとした装備と訓練と教育を割り当てるなら」
 そうしたいならというのだ。
「それ位がね」
「妥当ですね」
「ええ、数を揃えようと思ったらね」
「簡単な装備を一式与えますと」
 アマードはそうすると、と話した。
「それでええなら」
「もう幾らでもね」
「数を揃えられますね」
「一億人から何百万、その気になったら一千万ね」
「それだけ揃えられますね」
「そう出来るわ、そやけどね」
 そうすればとだ、アレンカールは話した。
「そんなただ徴兵してね」
「武器を持たせただけですと」
「それで戦場に送っても」
「数だけですね」
「もう何でもないね」
 それこそというのだ。
「烏合の衆よ」
「そうであるに過ぎへんですね」
「戦でも賊やモンスターの征伐でもね」
「損害が多く出て」
「よおないわ、それよりもね」
 アレンカールはあらためて話した。
「軍の規模はそれ位でね」
「将兵の確保は志願制にして」
「そうしてね」
「しっかりとした装備と訓練、教育を施して」
「それぞれの職業で戦力になるね」
 そうしたというのだ。
「人材にすることよ」
「その方がええですね」
「獣やモンスター退治もあるのよ」
 軍の仕事にはというのだ。
「何か出る地域が偏ってるけど巨人もよ」
「出ますね」
「そうやさかいね」
「ただ徴兵して武器を持たせて」
「精々簡単な新兵訓練をしただけの兵隊さんじゃね」
「損害だけ出て」
「そうなってね」
 それでというのだ。
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