暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第九十二話 最上階その十一

[8]前話 [2]次話
「勢力を滅茶苦茶安全で豊かにしてくれたわ」
「統治システムも整えてな」
「ほんま宰相やったね」
「あの時からな」
「十星連合になってもな」
 リーは勢力の大宰相即ち閣僚の首座として言った。
「内政全般をやってくれて」
「めっちゃ頼りになってたね」
「ああ、そう思うとな」
「ほんまに太宰君には苦労かけてるわ」
「今回も留守守ってくれてるし」
「ほなその太宰君のところに行って」
「都に戻ってな」
「話も聞いて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「うち等のお仕事に戻ろうな」
「今から」
 こう話してだった。
 一行は術で一瞬で都に戻った、日本の平安京とも言われるその場所に戻ると御所もそのままでだった。
 御所に入りだ、棟梁の座に進むと太宰は副宰相の座に座り書類仕事をしていた。一行はその太宰に挨拶をしようとしたが。
 太宰の方からだ、立ち上がって笑顔で言われた。
「今だと思っていました」
「只今って言おうと思ってたけど」
「お待ちしていました、皆さんお元気そうで何よりです」
「それもうちが言おうと思ってたけど」
「私も久し振りにお会い出来て嬉しいので」
「それでなん」
「ついついです」
 今の様にというのだ。
「言葉が先に出てしまいます」
「そうなんやね」
「はい、そして」
 太宰はさらに話した。
「この一月のことですが」
「何かあった?」
「アメリカでハリケーン、タイと広州で大雨、地下世界西南部で旱魃がありましたが」
「対処はやね」
「行いました」
 既にというのだ。
「救助と復興にあたっています」
「おおきにね」
「そやけど枢軸も騎士団も動かず」
 そうであってというのだ。
「戦もなく」
「そうですか」
「はい、そして」
 そうであってというのだ。
「巨人軍も順調にです」
「追い詰めていってるんやね」
「はい」
 そうだというのだ。
「何かと起こっていても」
「大勢で見るとやね」
「乱れていません」
「それは何よりやね」
「先の決戦のダメージも回復していますし」
「軍もやね」
「戻られても急に何かある様な状況やないです」
 こう言うのだった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ