第百五十一話 お気に召すままその九
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「不老不死になるっていうし」
「じゃあ博士本当に」
「そうかもね」
「錬金術を究めていて」
「仙術もでね
「不老不死なのね」
「そう、そして」
それにというのだった。
「その謎はシェークスピアにもね」
「あるかも知れないのね」
「うん、シェークスピアの正体も言われるし」
「一応生い立ちわかってるわね」
「文庫本の最後にもあるよ」
「それでも言われてるのね」
「誰だったかってね」
このことは古来からのことだ、このこともまたシェークスピアの人気を高めている一因となっているのだ。
「ずっと言われてるし」
「何かとある人ね」
「そうだね、それで今からね」
「そのシェーークスピアの劇を観るのね」
「そうしよう」
こう話してだった。
二人でシェークスピアの劇を観た、そして終わってから上演された場所を後にしてだ。留奈は伊東に言った。
「面白かったわね」
「そうだったね」
伊東も確かにと頷いた。
「観てよかったよ」
「そうよね」
「やっぱりね」
伊東はこうも言った。
「面白くてわかりやすい」
「それが一番よね」
「シェークスピアを読むと」
「何かあるの」
「人生の教訓を学べるっていうけれど」
「哲学書や思想書みたいに」
「これはどんな作品にも言えるけれどね」
シェークスピアに限らずだ。
「シェークスピアは特にだよ」
「学べるのね」
「そう言われているよ」
「そうなのね」
「上演前に下手な哲学書や思想書の話をしたけれど」
「そうした本よりもなのね」
「シェークスピアは比較にならないまでにね」
そう言っていいまでにというのだ。
「学べるってね」
「言われたのね」
「そしてね」
伊東はさらに話した。
「観ていてね」
「そう思ったのね」
「うん、おかしな本を読むより」
「下手な哲学書や思想書ね」
「何を言ってるかわからない様な」
そうしたというのだ。
「変な本読むよりね」
「シェークスピアね」
「読んで観たらね」
「人生を学べるわね」
「うん、ただ素直に受け入れないと」
さもないと、というのだ。
「駄目だろうね、何でも受け入れないで」
「それでなの」
「偉そうに批判してばかりだと」
「そんな人っているわね」
「何を観ても読んでも」
そうしてもというのだ。
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