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星河の覇皇
第八十七部第四章 首相官邸にてその七十五

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「言われているな」
「そうですね」
「嘘はやがてばれる」
「謀略でも」
「限度があるものですね」
「相手を一時的に攻めるのならいい」
 それならというのだ。
「だが所詮はだ」
「嘘は嘘」
「真実ではない」
「根拠がないもので」
「謀略でもですね」
「流言飛語の類は弱い」
 そうだというのだ。
「所詮な」
「左様ですね」
「そうしたものであり」
「効果があるとすると」
「やはり根拠が必要ですね」
「彼にある根拠は清廉潔白であるというものだ」
 八条のそれはというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「工作は通じないですね」
「あの人に謀略は」
「そうそうは」
「そうだ、謀略に強い政治家もいる」
 相手が仕掛けて来なくてもというのだ。
「清廉で慎重であることがだ」
「特にですね」
「特に強いことですね」
「謀略に対しては」
「金内相も強いが」
 彼女もというのだ。
「しかしな」
「内相以上にですね」
「長官はお強いですね」130
「そうした方ですね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「彼はこれからも政治家であるならな」
「よくなっていく」
「そうなのですね」
「あの方は」
「日本の首相も中央政府大統領もだ」
 そうした座もというのだ。
「望むならな」
「成れる」
「そうですね」
「あの方は」
「やがては」
「そうした人物だ、だが」
 それでもとだ、アッチャラーンはこうも言った。
「彼はな」
「八条グループの後継者です」
「やがてあの企業グループの総帥になられます」
「そのことが決まっていますね」
「もう」
「そうだ、だからな」
 そうした立場だからだというのだ。
「やがてはな」
「政治家を辞めて」
「グループの総帥となる」
「そうなりますね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「中央政府大統領やな」
「日本の首相にはね」
「なれないですね」
「その前に総帥とならないといけないですね」
「連合屈指の企業グループのそれに」
「そうだ、そうなるからだ」
 アッチャラーンは周りに話した。

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