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夢幻水滸伝
第三百七十三話 ブラジルからその一

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               第三百七十三話  ブラジルから
 アマードの話が終えるとだった、まず瑠璃子達四人が言った。
「頑張ってるやん」
「起きた世界と同じやね」
「やっぱりアマードちゃん努力家やね」
「ええことやで」
「全くじゃ」
 碧もその通りだと答えた。
「世の中何の努力もせんと悪行ばかり繰り返しイキリ散らす無能もおるけえ」
「そうした奴と比べてよ」
 アレンカールも言った。
「アマードちゃんどれだけ立派か」
「僕は立派ですか」
「立派よ、努力してると人は磨かれてるのよ、実際ね」
 アレンカールは自分が見たアマードを彼自身に話した。
「アマードちゃんは性格よくて勢力もね」
「しっかりしていますか」
「ブラジリアとその周りは平和で豊かじゃない」
 彼の勢力だった場所はというのだ。
「それを見るとね」
「ええですか」
「かなりね、自信を持ってええってね」
 その様にというのだ。
「アマードちゃんにはどうしてもやけど」
「言ってくれますか」
「そうよ、少なくとも人様の迷惑になってへんから」
「それやとええですか」
「今碧ちゃんも言ったけれど」
 彼女自身を見つつ話した。
「ほんま何の努力もせんでね」
「悪いことばかりしてる人もいて」
「そういうのを屑って言うのよ」
「人の屑ですね」
「生きている価値もないね」 
 そこまで酷いというのだ。
「周りに死ねばええとまで言われる様な」
「どうにもならない輩ですね」
「人は努力するにもある程度の資質が必要なのよ」
「努力しようと思い実行していくこともですか」
「資質でね」
「それすらないと」
「そう、もうね」
 それこそというのだ。
「最底辺のね」
「人の屑ですね」
「もう人の底まで抜けて堕ちていっている」
 そうしたというのだ。
「仏教で言うと餓鬼ね」
「そこまで酷いですか」
「世の中残念ながら生きる価値すらない屑もいてね」
「そうした輩がですね」
「そうであってね」
 それでというのだ。
「もう誰が何をしてもよ」
「救われへんですか」
「助けようとしても」
「自分が努力しないとですね」
「どうにもならへんから」
「救われへんのですね」
「誰が何をしてもね、とことん屑な性根で」
 その有様でというのだ。
「ずっとよ」
「変わらへんのですね」
「そんな奴は末路は無残なものよ」
 その果てはというのだ。
「ほんまね、けどアマードちゃんはね」
「そんな輩やないので」
「どんどんよくなるし人生もね」
「ええものになりますか」
「絶対にね、それでこっちの世界では」
「世界を救えますか」
「星の子としてね、そやからこれからもね」 
 是非にというのだった。
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