第四十話 決戦の時が迫りその十二
[8]前話 [2]次話
「本当によく遊びよく学ぶ」
「機械も同じだ」
「本当にそうだね」
「遊びは馬鹿に出来ない」
「学ぶことも多いから」
「誰でもな」
「休むな遊ぶな働け」
ジュランは眉を顰めさせて言った。
「そんなことだとな」
「本当によくないね」
ガオーンが応えた。
「それは」
「かえってな」
「よく学べだけでもね」
「そんなことだとな」
「わかることも限られていてね」
「早いうちに壊れるぜ」
「全くだね」
その通りだとだ、ガオーンは返した。
「僕もそう思うよ」
「壊れたら元も子もないしな」
「だからね」
その為にというのだ。
「それをしろとか言う人はね」
「それだけでおかしいな」
「本当にね」
「昔のヨドンヘイムがそうだったんだよ」
宝路が言ってきた。
「実はな」
「ああ、だからなのね」
「ヨドンヘイムは組織として駄目だったのですね」
「ああ、戦闘員の士気がな」
マジーヌとブルーンに話した。
「今よりずっと低かったな」
「やっぱりね」
「そうだったのですね」
「ああ、酷使されてるとな」
「どうしてもね」
「疲れてやる気も出ないですね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「やっぱりよく休んで遊びもな」
「必要よね」
「そうなりますね」
「ああ、まあ今の連中は遊び過ぎなところがあるな」
今のヨドンヘイムもっと言えば彼等の仲間であるそれぞれの組織はとだ、宝路は首を捻ってから話した。
「どうもな」
「そうだね」
ステイシーも否定しなかった。
「見ていたら」
「しょっちゅう沖縄の何処かにいてな」
「観光したりしてね」
「遊んでるからな」
「だからね」
それでというのだ。
「クリスタリアの言う通りだよ」
「遊び過ぎなところあるよな」
「僕もそう思うよ」
「遊び過ぎもな」
「よくないね」
「あくまで程々だよ」
「どれもバランスよく」
そうであってこそというのだ。
「一番いいのは」
「その通りだよ」
「まあ遊ぶ方が侵略よりずっといいけれどね」
「それは言えるな」
「そうだよね」
「ああ、ずっといいさ」
遊ぶ方がとだ、宝路もその通りだと頷いた。
「まだな」
「そうだね」
「侵略なんてな」
「相手を傷付けて」
「失敗もするしな」
「僕達もそうだったしね」
キカイトピアもというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ