スーパーロボット大戦OGs
0069話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
していくのだ。
「さすがアインスト、と言うべきか」
以前の遭遇戦でも機体を切り刻んだにも関わらずにすぐに復活しようとしていた。あの再生能力を考えると、1撃で欠片も残さずに消滅させるくらいの事をしなければ恐らく倒しきるのは不可能だろう。ぱっと思いつくのはR-GUNのメタルジェノサイダーにSRXの天上天下念動爆砕剣、サイバスターのコスモノヴァ、ハガネのトロニウム・バスターキャノン、ヒュッケバイン008Lのブラックホール・キャノンといった所か。そしてグロウセイヴァーの武装にそこまでの威力を誇るものはない。正確に言えば、ファントムを全機使えば攻撃力だけはそれらと同等の威力を出せると思う。だがこの場合に必要なのは、ベーオウルフの機体を一片すら残さずに消し去る事が出来る面の攻撃なのだ。ファントムのような点の攻撃では決定打にはならない。
ならアダマン・ハルパーでの吸収はどうか。こちらは恐らく吸収は可能だろう。だがあのアインスト状態のベーオウルフを吸収してしまった場合、それが俺に与えるであろう悪影響を考えるとこれも遠慮したい。ベーオウルフを吸収しました。その結果内側からアインストに浸食されて俺がベーオウルフの代わりにアインストになりました、では笑い話にもならないだろう。
「となると端から破壊して、その破壊した部分をハルバート・ランチャーで消滅させていくしかないか」
グロウセイヴァーの持っている武装の中でも面の攻撃に最も適しているのはハルバート・ランチャーなので、これがベストの選択だろう。
「さて、律儀に待っててくれたようだがそろそろ始めようか」
モニタに表示されるのは、ファントムによる攻撃の損傷が完全に消え去り見るからにHP全快といった様子のベーオウルフ。
対してグロウセイヴァーは機体の損傷こそないものの、SPの消費やファイア・ダガーの消耗がある。
ちらりとモニタを見ると、レモンが言っていたリュケイオスが再び起動するまで後10分程度しか残っていない。お供の機体を片付けるのに時間を使いすぎたか。
「だが、この世界から旅立つ最後の締めだ。行くぞ!」
クロノスのラックからガン・レイピアを取り出し、背後に浮かんでいるファントムからレーザー弾が発射されたのと同時にトリガーを引く。
対するベーオウルフも右手のリボルビング・ステークから杭を連続して撃ちだし、左手の3連マシンキャノンから発射される弾丸でレーザー弾を迎撃した。
こうして、俺のこの世界での最後の戦いが幕を開ける。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ