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神々の塔
第九十二話 最上階その一

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               第九十二話  最上階
 酔い潰れた一行は何とか風呂に向かいそこで身体を清めると共に酒も抜いた、それが終わってからだった。
 身支度を整えて宿屋を出発した、この時にリーは言った。
「予想通り綾乃ちゃん以外は酔い潰れてな」
「雑魚寝してたな」
 メルヴィルが応えた。
「宴の場で」
「そうなってたな」
「それで二日酔いでな」
「死ぬ程辛かったわ」
「それでも何とか風呂に入って」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「身体奇麗にしてな」
「酒も抜いたわ」
「そやったな」
「何とかな」
 メルヴィルは晴れやかな顔で言った。
「すっきりしたというか」
「全快したな」
「二日酔いにはやっぱり風呂や」
「ああ、どんな酷い二日酔いでもな」
 リーも晴れやかな顔で話した。
「お風呂に入ってな」
「湯舟やサウナで汗かいて」
「水風呂に入って身体冷やして」
「それを繰り返すとな」
「なくなるわ」
「そやな」
「シャワーを浴びるだけでなくならんでも」
 それでもというのだ。
「そうしてお風呂に入るとな」
「すっきりするわ」
「嘘みたいにな」
「何かこの塔では毎回そうしてきたけどな」 
 トウェインは笑って話した。
「それもこれで最後か」
「もう戦はないからな、多分な」
「これでないな」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「最上階に行って何があるか」
 塔のとだ、リーは話した。
「まだわからん」
「エカテリーナちゃん達は到達したけどな」
「三人は教えてくれんかったな」
「行ってからのお楽しみって言ってな」
 これはエカテリーナ、タゴール、シェリルの三人共だ。
「そう言ってな」
「それでやな」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「最上階はな」
「行ってみてや」 
 それでというのだ。
「わかるわ」
「そやな、まあ三人も最上階では戦はなくてな」
「神霊さん達と会って話して」
「力を授かるとはな」
「言ってたわ」 
 そうした場所であることはというのだ。
「そやからな」
「安心は出来るな」
「もうな」
「あの三人結構茶目っ気もあるからな」
 羅はそれでと話した。
「それでな」
「私等に教えんかった」
「そうやな、しかしな」
「その最上階のこともな」
「言わんかったわ」
「見てのお楽しみでな」
「そやな、それでや」
 羅はあらためて言った。
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