フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第四十一話 特殊魔法の存在
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その言葉と共に刀を納刀したままで地面を勢い良く蹴り、ソレイユは竜へと突っ込んでいく。
◆
竜との戦闘開始から一時間が経過して、ようやく竜は討伐された。円状に空けた空間には、大火力の炎で焦げた跡や爪で抉られたと思われる跡が多数残っている。それが戦いの激しさを物語っていた。
「ふぅ・・・期待以上だったな・・・」
一息つき悲痛な雄たけびを上げながらポリゴン片になっていく竜を見つめたまま、率直な感想を述べた。竜の姿が完全に消えるとソレイユは巣の中心に鎮座している宝箱へと歩を進める。
―――それはかつては誰しもが求めていたもの。
「さてさて・・・何が入ってるのやら・・・」
―――ソレイユは知らなかった。そのアイテムがどれほどのものなのかを。
いざ宝箱を開けてアイテムを取り出してみると首を捻ることになった。それほどまでに聞いたことのないアイテムだった。
―――ソレイユは知らなかった。それがもたらす効果がどれほどのものなのかを。
「なんだ・・・これ・・・?」
―――【それ】は、このアルヴヘイム・オンラインにおいて求める者が限りなく多くいるにもかかわらず、入手難易度から多くの者が諦めざる終えなかったもの。
実体化させてみると、それは本の形をしたアイテムだった。どのようなことに使うのか、まったくと言っていいほど思いつかない。
―――故に高い実力を持つ者のみ手にすることがでるとされたアイテム。
「えっと名前は、と―――」
―――その名を
「ぐりもわーる?」
―――【グリモワール】といった。
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