フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第四十一話 特殊魔法の存在
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
よ。だから俺はファンのために手を抜いてるんだよ」
「でも、黄色い声くらい上がってもいいだろ?」
「声が出ないほど俺が魅力的ってことだろ」
などという冗談が戦いの最中に交わされていた。それを聞いたウンディーネたちは余裕な二人に腹をたてたが、あっけなく蹴散らされていった。
「そう言えば、お前はこの後どうすんだ?」
時刻は六時を回るところだった。メニューウインドウを開き、時間を確認したソレイユは唸りながらルシフェルに言った。ちなみに、今二人は領地に戻るために飛行中である。
「う〜ん、と・・・俺は領地に帰ったら落ちるよ」
「そうか、そのあとはログインすんのか?」
「するつもりだけど?」
「なら済まないが俺はこの後は入れないから、気を付けてな」
「了解」
会話している間に領地についたため、ソレイユは宿に行くため、ルシフェルは領主館へと赴くため、二人は領地の入り口で別れた。その後、ソレイユは昨日と同じく宿に入り、寝転がってログアウトしていった。
◆
麗しのお姉さま方はどうやら外食をなさるようなので、とソレイユは簡単に食事を済ませると、シャワーを簡単に浴び(その際、風呂を沸かすのを忘れない)、再びナーヴギアをかぶり妖精郷へと舞い戻っていた。
「ホントにルシフェルの奴はいないんだな・・・」
フレンドリストを確認すると、ルシフェルはログインしていなかった。
「まぁ、いろいろ教わったし・・・何かあったら後日に聞けばいいか・・・」
そんなわけで、ソレイユはアルヴヘイム・オンラインにログインしてから初めてソロで狩りに出るのであった。先ほどルシフェルと狩に出るときのようにソレイユが岩でできた高い塔に歩を進めると、途中で見知った顔を見かけた。
「あれ、レヴィアさんじゃん。こんばんわー」
「ああ、お前か。昨日ぶりだな」
ずいぶんと軽い挨拶を述べるソレイユだが、レヴィアは特に気にした様子はない。共に向かう先が高い塔であるということを知ると、二人は歩きながら話に花を咲かせる。会って間もない中とは思えないほど仲のいい二人である。いつの間にか、塔のロビーについておりそこから魔法陣エレベーターで最上階に行くとレヴィアが改めて口を開いた。
「さて、あたしはこれから狩りに出かけるんだが、お前はどうするんだ?」
「とりあえずソロかな。教わったことも復習したいし、何か発見があるかもしれないからな」
「そうか・・・まぁ、キルされないように気を付けろよ」
「ああ」
そういって、ソレイユは竜の谷がある砂漠地帯のある北西の方へ、レヴィアはウンディーネ領がある北の方角へと飛んで行った。
◆
「竜系のMobばっか・・・」
竜の谷にて狩りを続けること一
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ