第七百七十八話 大地主でもその二
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「大丈夫な様に防衛用の人工衛星とかバリアーもよ」
「設置しないとね」
「ちゃんとね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「中々ね」
「予算が足りないのね」
「ロシアは」
「領土が広いことも考えものよ」
それはそれでというのだ。
「もっともロシアはそれが誇りだけれどね」
「よく言ってるわよね」
アロアが応えた。
「ロシアって」
「実際によね」
「うん、連合一の星系と星を所有してるって」
「数はね」
「そう言ってるわね」
「他のことでは三国に負けてもね」
アメリカ、中国、日本の連合の他の四大国の国々である。
「領土の星系と星の数はね」
「一番よね」
「それもダントツでね」
「それが自慢よね」
「けれど普通に日本の所有する十倍位の星系や星がね」
アンネットは困った顔で話した。
「人いないから」
「無人星系ね」
「それで無人惑星や無人衛星よ」
「そうなっているわね」
「それでも維持管理しないといけないから」
だからだというのだ。
「大変で」
「予算もないのね」
「それで予算がないから」
だからだというのだ。
「開発もね」
「順調じゃないのね」
彰子が応えた、三人共水風呂で冷え切っていた身体が今回も次第に湯によって温まってきていてそのことを実感している。
「そうなのね」
「そう、徐々にね」
「やっていってるのね」
「ロシアも百年後には人口が二千億越えてるっていうし」
そこまで増加するからだというのだ。
「その時はね」
「人手も出来て」
「その人達が働いて総生産も上がってね」
「国力がついて」
「予算も増えるから」
「技術も上がってるでしょうね」
百年後はというのだ。
「今よりもね」
「楽になってるのね」
「そうよ、ロシア人は気が長いから」
先程話した様にというのだ。
「ずっとね、徐々によくなる」
「その考えでやっていってるのね」
「それに国としては野心があっても」
それでもというのだ。
「市民は無欲なのよ」
「そういえばそうね」
彰子もそれはと応えた。
「ロシア人ってね」
「無欲でしょ」
「親切で素朴でね」
「無欲なのがね」
「ロシア人よね」
「だからがつがつしないで」
そうであってというのだ。
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