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新オズのかかし
第十一幕その三

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「それだけでね」
「幸せですね」
「食べてそうなれますね」
「見ても心が弾みますし」
「いいですよね、お菓子って」
「あるだけで」
「ええ、お菓子は人を幸せにしてくれるの」
 まさにというのです。
「その存在だけでね」
「全くですね」
「その通りですね」
「それではですね」
「今はですね」
「皆で食べますね」
「そうしましょう、しかし」
 こうも言ったオズマでした。
「私今ケーキを食べているけれど」
「ロシアのケーキですね」
「クッキーみたいなね」
 ナターシャに応えて言いました。
「こちらのケーキもね」
「美味しいですね」
「ええ、だからね」 
 それでというのです。
「楽しんで食べているわ」
「そうですね」
「あと紅茶の飲み方だけれど」 
 飲みものはホットミルクから紅茶になっています、ジャムを舐めながらそのうえで楽しく飲んでいます。
「こうしてジャムを舐めながら」
「紅茶にはお砂糖をです」
「たっぷり入れるわね」
「そうしてです」
「飲むわね」
「それがロシアの飲み方です」
 そうだというのです。
「紅茶の」
「ロシア式ね」
「兎に角です」 
 ナターシャはさらに言いました。
「紅茶は甘くします」
「お砂糖をたっぷり入れて」
「ロシアは寒いので」
 そうしたお国だからだというのです。
「カロリーが必要ですから」
「お砂糖で摂るのね」
「はい」
 そうだというのです。
「そうしますので」
「お砂糖を物凄く入れて」
「徹底的に甘くして」
 そうしてというのです。
「飲んでいます」
「そうしているわね」
「それでオズの国でも」
「ロシアの飲み方だとね」
「そうなりますね」
「ええ、オズの国はいつも暖かくてね」
 オズマはナターシャに微笑んで答えました。
「快適でね」
「カロリーもそれ程必要じゃないですね」
「かといって摂り過ぎてもね」
「何ともないですね」
「太ることはないわ」
 カロリーを摂り過ぎてもというのです。
「別にね」
「そうですね」
「そう、けれどね」
 それでもというのです。
「飲み方はね」
「そのままですね」
「こうしてね」
 ロシア風のケーキ以外のロシアのお菓子を食べてです。
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