第三十九話 首里城にてその十四
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「店を一つ一つ差していってな」
「指で、ですか」
「どれにしようかなってな」
「天の神様の言う通り、ですね」
「そうしていってな」
「最後になったお店にですね」
「入ればいいんだよ、迷うことはないんだよ」
クレオンに笑って話した。
「全くな」
「どれを食べようかなんて」
「ああ、全くな」
それこそというのだ。
「そうなんだよ」
「それじゃあ今から選びますね」
クレオンはゼットのその言葉に頷いてだった。
実際にそうしてみた、店を一つずつその言葉を言いながら指差していって最後には食堂になって言った。
「あそこに入るか」
「そうですね」
「そうしましょう」
「あそこで止まりましたし」
「それなら」
「そうしような、いやあゼットさんに言われて助かりました」
戦闘員達に応えつつゼットに顔を向けて礼を述べた。
「有り難うございます」
「礼はいいさ、ただ俺も昼飯まだだからな」
「それで、ですか」
「今から一緒に行っていいか」
「はい、どうぞ」
クレオンは快諾して応えた。
「ゼットさんさえよかったら」
「それじゃあな、何を食うかもな」
食堂に入ってもというのだ。
「そのこともな」
「中に入ってですね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「決めればいいさ」
「今したみたいにですね」
「これはっていうのを注文するかな」
「指差していってですね」
「天の神様ってな」
クレオンに笑って話した。
「そうしていってな」
「選ぶといいですね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「笑顔で入ってな」
「笑顔で選んで」
「笑顔で食おうな」
「それじゃあ。そういえばあのお店前に入ったことありますが」
クレオンは今思い出して話した。
「美味いんですよ」
「そうなんだな」
「カツ丼がまた」
「じゃあそのカツ丼注文しような」
「そうしましょう、皆で食おうな」
クレオンはまた戦闘員達に声をかけた。
「それぞれ好きなものをな」
「そうしましょう」
「じゃあ中に入りましょう」
「それで美味いもの食べましょう」
「そうしましょう」
「皆でな」
こう話してだった。
クレオン達はゼットと共に食堂に入った、そしてそれぞれ注文した食べたがゼットは昭和の趣の店の中でカツ丼を食べて言った。
「確かにな」
「美味いですよね」
「ああ、かなりな」
同じくカツ丼を食べているクレオンに答えた。
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