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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
紆余曲折あって、あたしは討伐隊に入る
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れを理解している上で、舞はそう言ったんだろう。
彼は最後に苦笑いして、スっと立ち上がった。

「違う自分も受け入れる。お栄ちゃんが教えてくれたんだ。だから今の僕がある。僕が僕らしくいられる。ありのままの全部受け入れたから。」
「ねぇそれってもしかして…。」

違う自分を受け入れる。
抑え込んでいた欲望を受け入れる。
こいつの場合少し話が違ってくる気がする…。

「えへへ…最初は女の子の格好したり、メスにされるのすごく嫌だったんだよね…心の内では悦んでたけど、こんなの自分じゃないって、頭ごなしに否定してた。」
「ほらやっぱそっちの話じゃん!!」

照れくさそうに頭を?く舞。
結局はそんなしょうもないオチになり、2人して笑い合った。

それからもう少し他愛ない話をして、頑張ってねと言われ彼は帰って行った。




「討伐隊?」

それから数日後…。
図書館は圧倒的なスピードで直りつつある頃、また賢士がやってきた。

「そう。蘆屋道満&森川真誉討伐隊。」
「討伐ってまさか…?」

そのまさかさ、とでも言いたげに賢士はニンマリと笑う。

「分かったんだよ。場所が。」
「場所って…あいつらの?」

頷く賢士
あいつらとは勿論あの二人、
真誉、そして道満だ。

「でもどうやって…。」
「そこからは僕が説明しよう。」

そういってやって来たのは宮本のところのアヴィケブロン。
その他にも、賢士の後ろには宮本を含めた何人かとサーヴァントもいる。

恐らく協力者…その討伐隊とやらだろうか?

「探知すれば呪われるのは実証済み。しかしこちらにはゴーレムがいくらでもいる。」

まずはどうやって居場所を突き止められたか、だ。

確かに探知しようとすれば逆にこちらが呪いをかけられる。
後で分かったがその呪いはサーヴァントもタダでは済まないが人の身となると一瞬で死に至る程の凶悪なもの。

彼らはそれに対しどのような対処を取ったか。

「ゴーレム…?」
「そう。探らせたのだよ。ゴーレムに。」

その答えは至ってシンプルだった。

「人海戦術…いや、ゴーレム海戦術と言うべきか。ともかくゴーレムを量産し神奈川エリア全土を探らせた。」
「…!!」

ゴーレムに探らせる。
探知なんかじゃなく、足≠使って。

怪しいところも、そうじゃないところも。
ありとあらゆる場所全てを徹底的に洗い出す。

現代的では無いし、地味だが最も確実なやり方。

しかしそれをするのに何体ものゴーレムを使役したのだろうか…?

「ざっと500程だ。」
「それほどの数を一度に…!?」
「あぁ。少々骨は折れたがね。」

と、彼自身が疑問に答えてくれた。

ゴーレムの
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