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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
紆余曲折あって、あたしは討伐隊に入る
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。
「俺達サーヴァント持ちが見ても気持ちのいいもんじゃないだろ、ソレ。」
と、後ろからノートパソコンの画面を覗き込んできたのはあたしの学生時代からの旧友。
ゴーレムの製造とレンタル、そして今はここの現場監督を務めている宮本だ。
「うん、そうかも。」
そうしてあたしは、再生途中であるがノートパソコンを閉じる。
ちなみに他の動画も見た。
一言で言うならば酷いものだった。
「なんか…よくわかんないや…最近の若い人ってこういうのが好きなの?」
「二十歳だろお前。感性が違うだけだろ。」
彼らは過去に財団にいた。
その頃の動画も勿論あるのだが…。
サーヴァントを失ったマスター達に対し、取り戻せるという嘘の餌をチラつかせ戦わせる『チー牛ブレイキングダウン』
サーヴァントの耐久実験と称して世界中の拷問を試す『サーヴァントと共に往く世界拷問巡り』
トークメインの動画もあるがそれらは全てサーヴァントの非難、サーヴァントが密接に関わってる施設…言うなればイルカショーや三笠記念艦、ハインド商会などに対する誹謗中傷などがほとんどだ。
後は特定の人物…まぁ詳細は言わないが財団団長の弟のことは特にボロクソ言っていた。
彼らの活動はサーヴァントの捕獲ではなく動画を通して財団の宣伝等を行うこと。
その効果はあったようで職員は増えたらしいと動画内では言っていた。
「まぁ…スカッとするんだろうな。サーヴァントが嫌いな奴…持ってない奴からしたらコイツらは『救い』なんだろ。」
「救い、ねぇ…。」
こういうのが面白いのだろうか。
あたしがそう思った一番の理由としてはやはり登録者だ。
見たところ300万人は超えている。
動画なんてそうそう見ないけどかなりの数なのは分かってる。
200万どころか100万を超える人すらそうそういないだろう。
「当然、炎上はする。てか何回もしてる。SNSでは無修正の拷問動画投下するし、それに特定のヤツらに噛み付いてきたりもする。」
「迷惑千万じゃん…。」
SNSにはイマイチ疎いあたしだが、どうやら彼らはある意味有名人だそうな。
それと、
「そういうのってさ、凍結とかされないの?」
気になった。
このご時世、いくらコンプラが緩くなったとはいえやはり最低限守らなきゃいけないものはある。
それらを違反し、また多くの人々に迷惑をかけ続けた彼らはアカウントを凍結されるのではないか?
そんな疑問に対し、宮本は頷いた。
「されたよ。何度も何度も。でもフツーに戻ってくる。残念なイケメン達は不死鳥なんだとさ。」
「……。」
呆れた。イライラするどころかもう何も言えなかった。
「何?人気者だから?」
「さぁな。動画の運営にCH
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