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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
紆余曲折あって、あたしは討伐隊に入る
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「はー…ようやっと落ち着いたで…。」

項垂れるように車椅子に座るミッツを見て、shootは一息ついた。

「短くなったな。」
「あぁ、それはワイも思いましたわ。」

その様子を見に来たリーダーが表情一つ変えることなく、そう呟いた。

「多分、もう暫くしたら使えんくなるんやないかなぁと。」
「戦える駒が減るのは何とかしたい的な。」
「モレーとサウザンさんの2人だけとなると心許あらへんしなぁ。」

使えなくなる、戦える駒が減る。
そういった不安なワードを述べていく二人だが、

「ねーねー、次ここ行かなーい?」

そんな中、モレーが会話に割って入る。

「なんだ、今大事な話的なことしてんだが?」
「いやいや、そんなことよりこれこれ!動画のネタ的にもよくなーい?」

モレーが見せてきたのはタブレット端末。
その液晶画面に映っている者は、財団職員なら誰でも知っているであろう

「葛城舞か。」

代表の弟、葛城舞。
代表は捕まえた者には過剰なほどの褒美をやると言っていたが最早財団を抜けた自分達には何の関係もないことである。

「ヤバくない?複数のフォーリナー所持の可能性アリだって。」
「数多のサーヴァントを侍らせてハーレム作ってるってことやろ?やってることは兄貴と一緒。血は争えねぇってことや。」

確か一度姫路町で目撃情報があり、特殊部隊が向かったがその後ロスト。
北斎ともう一騎のフォーリナーを連れていたらしいがどうやら予想外の三騎目≠ェいたとか。

その後姫路町に葛城舞はいないという連絡があり、今現在その弟はどこにいるか分からない。
余談だが風の噂によれば兄の所持するフォーリナーすら奪ったと聞いた

それに、

「俺達、しばらく動画投稿は休む的な?」

ここしばらく、CH-Zは活動休止することを決めていた。

「え、なんで?」
「しばらく隠れる。隠居的な?」
「えーなんで、隠居する意味ある?」
「ある。」

そんなモレーの問いに対して、リーダーははっきりと答えた

「今現在、葛城財団は関東エリアの侵入を禁止されてる。」
「うん。だからいいじゃん。」
「しかしあの代表がいつまでもお利口に約束を守れるとは思えない。俺はいつか関東エリアに踏み込んでくるって考えてる風だ。」
「だから、今のうちに隠れんの?」

頷くリーダー。
実際、リーダーの危機感知能力はかなり高いし、よく当たる。
臆病者ともとれることもあるが、彼のおかげでここまで動画投稿を続けられてきたこともある。

なのでメンバーは一応リーダーのその直感を信用してはいる
しばらく休止して隠れることにもモレー以外は賛成していたのだ。


しかしモレーは。

「あぁ、そう。」

つま
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