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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
二度ある事は三度も四度もある
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理解出来ない…
「はぁ〜………バカなのか………分かった、説明してやるから黙って聞け!」
リュカは大きく溜息を吐き、頭を横に何度も振り、優しい口調で語り出した。

「僕はお姫さんとは結婚しない!理由は3つある…」
そう言うと右手を国王の目の前に翳し、人差し指・中指・薬指を見せつける。
「先ず、僕は既に結婚している。この絶世の美女が奥さんだ!」
左手でビアンカを抱き寄せ自慢げに見せつける。
「もう子供も居るし、別れる気は無い!それが1つ目の理由だ。次の理由は………僕は王様になりたくない!王様とか、町長とか、人の上に立つと自由が無くなる。僕には権力や富よりも、自由に生きる事こそが重要なんだ!」
唖然とするラルス1世…誰もが求める富と権力を、価値のない物と言い捨てるリュカに、言葉が出ないのだ。

「3つ目の理由は………僕は他人(ひと)の女に興味がない!」
リュカはラルフ1世の目の前で立ててた指を解除し、そのままローリア姫の頭へ移動させる。
そして優しく頭を撫でて、笑顔で姫に問いかける…
「好きな(ひと)が居るんでしょ?」
謁見の間に呼ばれてから、終始戸惑っていたローリアは、リュカの優しい問い掛けに頬を染めて頷いた。
ラルス1世は更なる驚きを見せる。
まだ子供だと思っていた娘に好いた男が居ると言う事実に…驚きながらも、嬉しく思う父親な一面を見せている。

だが、この驚きはまだ序の口であった…
リュカの更なる台詞が、この場を怒濤の混乱へと引きずり込んで行く!

「お腹の子は、その彼との子だよね?」




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