暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
二度ある事は三度も四度もある
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
訪れる。
昨日は城内を引っかき回した為、その事へのお詫びと目的の『太陽の石』発見の報告だ。
尤もリュカは大臣等に嫌味を言う為だが…

「陛下…昨日はご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。お陰をもちまして、無事『太陽の石』を見つける事が出来ました」
アルルがリーダーらしく恭しい態度で挨拶をすると…
「まぁ馬鹿な大臣共には、逐一嫌味を言われ続けたけどね!王様のお陰…って、全然役に立って無いけどね!大臣等を押さえ付ける事も出来てないんだからね!!」
アルルとティミーの胃痛が始まる。
「す、済まなかったなぁリュカ…ワシ等もこの城にそんな物があるとは知らなかったから…」

「王様…それは違うよ!僕は『太陽の石』の存在を知らなかった事には怒ってないんだ。『自分たちの知らない事は世の中に無い!』とばかりにふんぞり返っている輩に腹が立っているだけなんだ!更に言えば、そう言う奴等に限って安全な場所で何もせず、危険な場所へ赴き努力している者に対し、文句だけは言ってくる輩なんだ!文句を言う前に、お前が何とかしろって言いたいね!」
最早リュカに文句を言う者は居ない…
側近等の大半が、リュカの方を見る事さえ出来ない。

ラダトーム王は、苦々しい表情を繕えぬまま、何とか次の言葉を発する…
「…リュカ…おヌシは随分と良識を持っている様だ…どうだ、我が娘…ローリア姫と結婚し、この国を治める気はないか?」
「「「「へ、陛下!!」」」」
リュカの資質を見抜いた国王は、その能力を味方に付けるべく大胆な提案を彼に提示する。
先程まで顔を上げる事が出来なかった側近達だったが、これ程の重大発言に血相を変えて叫びだした!
大臣や軍人等が代わる代わる異論を唱える…いや、叫び発狂するが、王様は鋭い眼光を周囲に走らせ一喝!

「黙れ!ワシの決断に異を唱える者は許さん!リュカの様な者こそ、国を背負って立つ者に相応しいのだ!キサマらの様に、世界を救おうとする者の邪魔にしかならぬ事をする輩とは違うのだ!」
ラダトーム王…ラルス1世は玉座の前に立ち、怯む家臣を睨み続ける。
そして侍女にローリア姫を連れてこさせ、リュカの前へと誘い出た。

「どうじゃリュカよ…ワシが言うのもなんだが、なかなかの器量だろうて………おヌシの答えを聞きたいのぉ」
目の前に息子と同い年ぐらいの少女を連れてこられ、結婚し跡を継ぐかと問われるリュカ…
そして彼は言う…眉間にシワを寄せ、まるで愚か者と話すかの様な口調で…
「お前バカなの?」
と、一言。


静まりかえる謁見の間…
側近等には何が起きたのか理解出来ないのだ…
ここで…このタイミングで…これ程の不敬罪を犯す者など居る訳無いのだ。
そして、それは国王も同じ。
「な…何と言ったのだ?」
リュカの言った言葉の意味が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ