第十幕その十
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「お昼ですし」
「お昼ご飯だね」
「そうしませんか」
「実はです」
サリバン先生が微笑んで言ってきました。
「ヘレンはホットドッグが大好きなんです」
「それで今もです」
そのヘレンさんも言いました。
「ホットドッグをよく食べていまして」
「それでだね」
「今日のお昼もです」
まさにというのです。
「ホットドッグがあります」
「そうなんだね」
「はい、そして」
そのうえでというのです。
「野菜スティック、ハムと玉葱と人参と大蒜のスープもです」
「出るんだね」
「チキングリルも出ます」
「いいね」
「かかしさんもそう思われますね」
「美味しいものの名前を聞くことは好きだよ」
かかしはヘレンさんに笑顔で言いました。
「いつもね」
「そうなのですね」
「それを聞いた皆の顔が笑顔になるからね」
だからだというのです。
「本当にね」
「お好きですね」
「美味しいものの名前を聞くことがね」
「僕もだよ」
樵も言ってきました。
「名前を聞くだけでね」
「いいよね」
「本当にね」
「だからね」
それでというのです。
「ホットドッグと聞いても」
「嬉しくなるね」
「ついついね」
「それでデザートは何かな」
ジャックはヘレンさんに尋ねました。
「それで」
「ケーキです」
ヘレンさんはにこりと笑って答えました。
「そちらです」
「ケーキなんだ」
「はい、苺の」
「白いケーキかな」
「生クリームのです」
「あれだね」
そこまで聞いてです、ジャックはとても嬉しそうに言いました。
「日本のケーキだね」
「日本で生まれたケーキでしたね」
「その苺と白い生クリームのケーキはね」
「そのケーキはオズの国で好きになりました」
「日本のケーキだからだね」
「そうです、では皆さんで」
「一緒にね」
「お昼を食べましょう」
こうお話してでした。
皆でお昼を食べました、見ればヘレンさんは本当にホットドッグが好きでとても美味しそうに食べます。
その中で、です。こんなことを言いました。
「辛子を忘れない」
「そのことは絶対よね」
「オズの国でもね」
サリバン先生ににこりと笑って答えました。
「何があっても」
「貴女はホットドッグが好きでね」
「それでね」
そのうえでというのです。
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