第十幕その八
[8]前話 [2]次話
「証拠だよ」
「そうですか」
「そう、まして人種間の違いなんてね」
「何もないですね」
「まさにね、肌や髪の毛や目の色が違っても」
そうであってもというのです。
「全く違わないよ」
「人はですね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「そうですね」
「そこを理解するかどうかで」
「全く違いますね」
「その通りだよ、スポーツでも学問でもね」
そうしたものでもというのです。
「努力すればね」
「同じですね」
「ハルク=アーロンさんなんか凄いよ」
ジャックがこの野球選手の名前を出しました。
「物凄いホームラン打つよね」
「あの人とね」
樵も言いました。
「ベーブ=ルースさんどっちが凄いか」
「ルースさんは白人でね」
「アーロンさんは黒人だけれどね」
「どっちの人も凄いよ」
「本当にね」
「僕張良さんにお会いしたことあるけれど」
臆病ライオンはこの人の話をしました。
「凄く頭がいいよ」
「うん、魏徴さんの真面目さもいいよね」
トトはこの人のお話もしました。
「魏徴さんは学問もあるけれど」
「全く違うね」
「そうだよね」
「そしてね」
「真面目だからね」
「お二人共仙人さんでもあるし」
「オズの国で仙術を身に着けて」
そうしてというのです。
「凄くなったね」
「本当にね」
「一体人種や国の違いが何か」
ドロシーも言いました。
「考える必要があるね」
「本当にそう思います、私達五人は人種も国も違いますが」
ナターシャはドロシーに応えて言いました。
「こうしていつも一緒にいます」
「宗教も違っていたりしますが」
神宝も言います。
「それでもです」
「一緒にいてお話して遊んでいますと」
それならと言うジョージでした。
「そうしたことは何でもないとわかります」
「大事なのはその人の性格ですよね」
カルロスも言いました。
「そうですよね」
「お勉強やスポーツはその人の努力次第です」
まさにと言う恵梨香でした。
「そのことがわかりました」
「君達の通っている学校は世界中から人が来ているからね」
かかしは五人にも言いました。
「外の世界のそこはね」
「はい、そうですから」
「だからです」
「僕達いつも世界中の人と一緒にいて」
「色々お話をして遊んで」
「お互いをわかっているつもりです」
「そうだね、そのことはとても素晴らしいことだよ」
かかしは笑顔でお話しました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ