第三十九話 首里城にてその八
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「それでは」
「ああ、釣っていこうな」
「そうしましょう」
こうした話をしつつだった。
ニンニンジャーの面々は釣りをしていったがタキガワは海の方にある一隻のヨットを見て仲間達に言った。
「あそこにいるのは」
「ああ、ヨドンナだな」
「そうでやんすね」
「やけにくつろいでるな」
「もう完全にバカンスでやんす」
見ればヨットの上で半ズボン姿でサングラスをかけ安楽椅子に座ってトロピカルジュースを飲んでいる。
「あれでは」
「パラソルまでかけてな」
「楽しそうですね」
「俺達も楽しんでるけれどな」
伊賀崎は釣りを続けつつ話した。
「それはな」
「連中もでやんすね」
「ああ」
まさにというのだ。
「そうだな」
「本当にそうでやんすね」
「それでもヨットもいいな」
「今度あっし等もやりやすか」
「そうするか」
「アメリカではです」
タキガワは自分の生まれた国の話もした。
「ヨットで暮らしてる探偵もますよ」
「ヨットでか」
「はい、港町で暮らしていやして」
そうしてというのだ。
「他の港町にも行ったりして」
「事件を解決するんだな」
「そうでさあ」
「そんな探偵さんもいるんだな」
「そうでやんすよ」
「面白いな、まあ俺達はな」
伊賀崎はここで自分達のことも話した。
「忍者でな」
「そうしたことはしやせんね」
「ああ」
そうだというのだ。
「ヨットで港町を移っていってな」
「依頼を受けて事件を解決することは」
「しないな」
「そうでやんすね」
「けれど面白いな」
伊賀崎はあらためて言った。
「それも」
「そうね。そういえば探偵の戦隊っていたかしら」
風花は釣りをしつつ言った。
「これまでに」
「刑事さんはいるけれどな」
「パトレンジャーの人達とかね」
「デカレンジャーの人達もそうだよな」
「そうよね」
「まあ刑事も探偵さんに入る時あるしな」
伊賀崎はそれでと話した。
「そうした小説とかならな」
「入るのね」
「そうなるか?それでな」
「それで?」
「何かいないか?」
妹に海の方を見て話した。
「あそこにな」
「ヨドンナがいるヨット?」
「いや、その近くに別の何かいるだろ」
「あれイルカか」
「ああ、イルカか」
「何匹かいるけれど」
見ればそうだった。
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