第十八話〜白騎士〜
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傷の手当を中止。生命維持レベルを最低値に設定。使える魔力は全て戦闘にまわしてくれ。」
蒼月「警告。それではマスターの命にかかわります。」
ライ「僕が生き残れても、守りたいモノが守れなければそれこそ意味がない。ここで僕が退けば、オークションの出席者が死ぬ危険がある。だからこいつはここで倒す。」
蒼月「…わかりました。」
ライ「ありがとう。」
蒼月「しかし、約束してください。絶対に死なないでください。」
蒼月の言葉にキョトンとしてしまうがすぐに表情を変え、力強い言葉を返す。
ライ「もとよりそんな気はないよ。」
ライが言い終わるタイミングでランスロットがこちらに向かってくる。それと同時にライは叫ぶ。
ライ「リミッターリリース!」
そう叫ぶとライから蒼月に注がれる魔力量が増える。それと同時に応急処置に回していた魔力がなくなり出血量も増える。
それを意に介さずさらにライは叫ぶ。
ライ「フォルム、セカンド!チューニングシステム起動!」
ライが両手で持っていた蒼月が一瞬光を放つ。光が収まるとライの両手にはそれぞれひと振りずつの刀が握られる。その刀身は赤く染まりMVSが起動している。
ランスロットが間合いに入り剣を振り下ろしてくる。
ライはそれを受け流すようにそらし細かく移動していく。
ライ(同じ轍は踏まない。)
先ほどライの身体強化がいきなり解けた原因を蒼月が既に解析していた。硬直状態で立ち止まっていたライを中心にAMFが収束されたのだ。その為魔力を分解され身体強化が解けた。
厄介な能力ではあるがティアナとランスロットの戦闘を記録していた蒼月はその性質を見抜いた。ティアナは基本的に射撃魔法で中、遠距離から攻撃していた。その為彼女とランスロットの距離はある程度開いていた。しかしそれでもティアナにむけてAMFを収束させればすぐに無効化できるがそれをしなかったのだ。このことから『自機からある程度近い位置でないと収束ができない』と予測ができる。
さらにライと斬り合っていた時のタイムラグから『収束するのに少し時間が掛かるということ』。
以上の予測からライが選んだ戦闘方法は『高速戦闘』であった。
ライ(もっと早く!)
ライがランスロットの背後に回り込むがランドスピナーを使った中心地旋回ですぐに対峙する。その勢いを利用し横凪ぎの斬撃をライに向ける。
ライから向かって右から来る斬撃を右手の刀で受け止め刀身を剣に食い込ませる。食い込んだ瞬間ライの足元に魔法陣が広がりライの動きが加速する。食い込んだ刀身の上から膝蹴りを叩き込み、剣を再び折る。
折れた剣を投げ捨て、スラッシュハーケンを射出してくるランスロット。だがランスロットが射出しようと構えた時点でライ
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