第十八話〜白騎士〜
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」
蒼月「移動速度から推測するに正面側の機影は全て月下タイプと予測されます。残りの一機はデータに該当するものがありません。」
スバル「じゃあ、それって新型?」
蒼月からの報告にスバルは思わず声を漏らす。ライはそれを聞いて一瞬罪悪感に囚われた。その新型も確実にライの渡したデータ内に存在する機体である。しかしそのデータを彼は機動六課、そして管理局に引き渡してはいない。それは事情を知っているはやてと話し合った結果であった。『犯罪者が作り上げた物』でなければならないナイトメアフレームのデータをライがこれ以上もたらすわけにはいかず、一時期は部隊内だけでも対策のためにデータ開示を検討したが危険度の方が高いために見送った。
そのためライは敵にデータを開示し、味方にデータを開示できないことに後悔と罪悪感を感じていた。
ライ「蒼月、情報を部隊全体にリンクさせてくれ。スバル、君は正面の方に行け。副隊長達と合流して敵の迎撃を。」
自分の感情を抑えつつライは指示を出す。たとえデータを開示できなくても自分にできることを最大限するために。
スバル「ライさんは?」
ライ「僕は背面の一機を叩く。ティアナがいるのなら二人で叩ける。それに新型なら僕が行かないと。」
スバル「了解です!」
スバルは返事をするとマッハキャリバーのローラーを起動させ駆けていった。それを見送ったライもティアナと合流するべく駆けていく。
ライ「蒼月、敵の位置は?」
蒼月「ここから約3キロの地点を移動しています。」
ライ「スターズ4の位置は?」
蒼月「私たちと敵の直線状にいます。」
ライ「よし。回線を開いてくれ。」
ファントム「了解。」
ライ「こちらゲスト1。スターズ4聴こえるか?」
ティアナ『……ラ…イ………さ…ん?……』
通信は繋がったがそれはノイズ混じりで聞き取りにくいものであった。そこで疑問に感じたのは蒼月のスペックについてである。現在の蒼月のスペックはリミッターがかかっているとは言え他のデバイスよりも確実に高水準なセンサーと通信能力をほこっている。その証拠にシャマルのクラールヴィントのセンサーよりも先に敵の増援を探知できた。さらにガジェットのAMF内にいる味方に通信した時も特に問題なく交信はできていた。にもかかわらず今はそれができない。
ライ(新型のAMFはフィールド型?しかもガジェットよりも出力が格段に高いのか?)
蒼月「マスター、スターズ4との交信が途絶しました。」
ライ「!」
蒼月「徐々にAMFの濃度が上がってきています。原因はそのせいかと思われます。」
ライ「急ぐぞ!」
一瞬最悪の光景を想像してしまったが、蒼月の報告に少し安堵する。ライは声をかけると
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