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彼は いつから私の彼氏?
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るなよー さっきから 焼きそば 途中じゃぁないの?」

「なんやのぉー 自分で作ろーとも せーへんくせに 指図せんとって!」

 ぶつくさ言いながらも、焼きそばを仕上げて、お兄ちゃんには横に餃子を4ケ添えてあげた。

「うん うまい 最近さー なんでも お母さんのより 水澄のほうがうまいって感じるんだよねー」

(ふふっ そーだよ 私もお兄ちゃんのこと 素敵な彼氏って思うようにしてるんだから 当たり前じゃぁない)

 その日はお父さんも珍しく帰りが早かったのだ。

「あらぁー 今日は新年会とかで遅くなるんじゃぁなかったのですか?」

「あー 可愛い娘が待っているからって 途中で切り上げてきた」

「まぁー ご飯 つもりしてませんよー」

「いいんだ 飲んでた途中で切り上げてきたから・・・飲みなおす 水澄 すまんが フグの味醂干し 焼いてくれ」

「えー ハイ! お父さんの可愛い娘さんが焼くんですからー 高くつきますよーだ」お母さんが、その意味は解らないけど、私のお尻をポンとしていた。

「おぉー それでも 新地のクラブで飲むより 贅沢なんだろうよ」

 お父さんがお風呂から出て来るのを見計らって、私はフグの味醂干しとお酒を用意していて、リビングのソファーに座った時に、持って行って、最初の一口にお酌をしていて

「おぉー すまんのぉー」

「お父様 こんなパジャマじゃぁなくて ヒラヒラのドレスに着替えてきたほうが良いかしらー」

「水澄ちゃん なんてことを・・・ 悪ノリしすぎよ! あなたも 娘にお酌させるなんて」

「うっ まぁ 一杯だけ・・・ 父親の夢なんじゃ」

「あなたの夢って そんなもんなんですか!」

「・・・すまん・・・」

「お父さんって お母さんに弱いんだね 普段はそーでも無さげなのにー」

「そーいうなよ 民子に惚れているからな」

「ワァー ワァー」と私とお兄ちゃんが騒いでいると

「そんな言葉 何年ぶりかしらネ 聞くのー」

 その後、私達もご飯を食べながら、賑やかな食卓が戻ってきたように感じていたのだ。お母さんも時々、お父さんにお酌をするのでソファーで寄り添っていた。もしかすると、さっき お母さんは私に嫉妬していたのかしら・・・
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