第百五十話 妖怪がいる余裕その七
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「多くないみたいだ」
「そうなの」
「案外な」
「一部だけなのね」
「全身が奇麗にある化石が理想だが」
それでもというのだ。
「大昔だからな」
「一部の場合が多いのね」
「だからその姿もな」
恐竜のそれもというのだ。
「想像図が多い」
「だから時代によって姿も変わるのね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そうなる」
「そうなのね」
「本当に全身像を知りたいならな」
越智は富美子に真顔に話した。
「ドラえもんに頼むしかない」
「タイムマシンね」
「あれに乗ってな」
そうしてというのだ。
「映画でもあったな」
「タイムマシンで恐竜の時代に行ってその目で恐竜を見る」
「そうするしかない」
「二十二世紀まで待たないと駄目ね」
「そうなる」
「そうなのね」
「それか今いる恐竜を見付け出してな」
恐竜が今も生き残っているという自身の考えから話した。
「そしてだ」
「観るしかないのね」
「どちらかだ」
「そうなのね」
「そう思うとのび太君が羨ましい」
越智は本気で心から言った。
「ドラえもんといつも一緒にいてな」
「タイムマシンで恐竜の時代にも行けるから」
「実際に行っているしな」
「映画でもね」
「だからな」
そうであるからだというのだ。
「俺としてはな」
「のび太君が羨ましいのね」
「そう思う、他にも色々な時代に行けて」
タイムマシンを用いてというのだ。
「色々な道具も使えるからな」
「本当に色々あるわね」
「恐竜も見られてな」
それも可能でというのだ。
「本当にな」
「羨ましいわね」
「全くだ」
こんな話をしてだった。
二人は恐竜のコーナーを見た、それから他のクラスに移ったが今度は柳田国男の遠野物語について研究したクラスに赴いたが。
その写真や資料、文章を見てだった。富美子は越智に言った。
「そういえば小学校だけれど」
「うちの学園のか」
「座敷童のお話あるのね」
「今も見た子がいるな」
「私達も見てるのよね」
「いたな、どのクラスにもいない子が」
「遊んでたら来てね」
そうしてというのだ。
「いつも一緒に遊んだわね」
「鬼ごっことかしたりな」
「そうそう、やっぱり妖怪っていてね」
「座敷童もいるな」
「そうよね」
「東北の妖怪だが」
座敷童はというのだ。
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