第三千七百九十三話 見て見ぬ振りだった理由
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第三千七百九十三話 見て見ぬ振りだった理由
フランスは日本にわからないといったお顔で尋ねました。
「若し豊臣家の人が生き残っていたらな」
「何故幕府は見逃していたかですね」
「滅ぼしたのにな」
「実は家康さんは大坂が欲しいだけでして」
日本フランスの疑問に答えました。
「豊臣家を滅ぼすまではです」
「考えてなかったんだな」
「そこまで冷酷ではなかったので」
徳川家康という人はです。
「むしろお優しい人で」
「滅ぼすつもりはなかったんだな」
「そうでした」
その実はというのです。
「ですから処刑したということにして」
「多分処刑されたのは大野さんの息子さんだな」
イギリスが言ってきました。
「人質だったからな」
「そうだったかも知れないです」
日本も否定しませんでした。
「その辺りは私もよく覚えていませんが」
「幾らでも言えるしな」
イギリスは腕を組んで言いました、秀頼さんの息子さんはあれこれあって生き残っていたという説について。
第三千七百九十三話 完
2024・11・30
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