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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
隠し部屋
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は体を震わせ妹の身を案ずる…

誰もがリュカのハッタリに、全ての終焉を感じ始めたその時…
「レミラーマ!」
リュカの翳した左手から、アイテムを探知する魔法の輝きが発せられる…そして、その光はこの室内の薄暗い壁に向かい集まっていった!
そう…誰が見ても変哲のない壁を、レミラーマの魔法が光り示しているのだ!

「ほう………どうやらお前ではなく、俺が先に太陽の石を見つけ出した様だ…コレでお前は用済み…生かしておく価値は無くなった!………もうお前が持っている延命理由は1つ………俺の娘を無傷で解放する事…それだけだ!」
リュカの一言はハッタリではなかった。
レミラーマを憶え、隠し部屋を発見する事が出来た…切っ掛けはバコタでも、功績はリュカの物。
今リュカがその気になれば、マリーを救いバコタを殺す事など容易なはず。
「コレが最後だ…俺の、娘を、さっさと、離せ!」
リュカは更に一歩踏みだし、一言ずつハッキリと発しバコタを威圧する。

バコタの体は震えていた…
リュカから発せられる怒気だけではない。
全てにおいて恐怖が押し寄せてきたのだ。
メガンテの首輪がハッタリであろうと思っていたが、確信に至れず脅えていた…しかしリュカがハッタリを言うのを見て、彼の言葉全てがハッタリだと確信する事が出来た。
だがリュカはハッタリなど言って居らず、此処に来て全てが真実だと思い知らされたのだ!

バコタは力無くナイフを落とすと、同時にマリーを抱く腕から力を抜いた。
解放されたマリーを見たウルフは、凄まじい跳躍と共にバコタの顔面へ右の拳をめり込ませ、彼を3メートル程吹き飛ばす!
「マ、マリー!!大丈夫か!?け、怪我は無い?大丈夫なの?」
そしてマリーを抱き締め泣きながら無事を確認する。
そんなウルフの胸に抱き付き、泣きながら「大丈夫…うん、大丈夫だよ」と頷くマリー。

バコタは死を覚悟していた…
リュカに…いや、リュカ等に殺されるだろうと。
そんな彼の傍らに立ち、冷たい目で見下ろしながら、手でアルル等に先程レミラーマが光った場所を探す様に指示するリュカ。
程なく壁の模様だと思っていたのが隠し扉だと判明し、最後の鍵で開け進入するアルル達。

「な、なぁ旦那…許してやってくれないか?コイツもアンタが相手だったから、あんな事をしちまったんだ…アンタは強すぎるから…」
リュカに近付きバコタの助命を乞うのは元兄貴分のカンダタ…
そのカンダタをリュカは強烈な目で睨み付け言い放つ…
「お前がしっかり押さえ付けておけ!ちょっとでも暴れたら、お前事バギクロスで細切れにするぞ!」
そう言ってバコタとカンダタの側から離れ、まだ青ざめる妻へ近付き、抱き寄せて娘の身を危険に晒した事を詫びるリュカ。
娘の危機に、心が張り裂ける思いをしたビアンカは、リ
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