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新オズのかかし
第十幕その六

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「特に女の人の服が」
「外の世界はそうですね」
「露出が高くなったわ」
「そうですね」
「アメリカもそうで」
「どの国もね」
「オズの国の服は昔のままであることが多いけれど」
 それでもというのです。
「スカートの丈が長くて」
「けれど外の世界だと」
「私達からしてみると驚く位に」
 そこまでというのです。
「短くなったわ」
「そうなのよね」
「この娘達は膝を隠していますけれど」
 ナターシャと恵梨香のスカートの丈を見て言います、いつも通りナターシャの着ている服は黒くて恵梨香はピンクです。もっと言えばジョージは赤、神宝は青、カルロスは黄色です。
「けれど」
「外の世界を見ると」
「本当に驚きます」
 ドロシーに笑って言いました。
「あまりにも短くて」
「私達が外の世界にいた頃からは考えられない位に」
「そうですから」
 だからだというのです。
「驚くばかりです」
「全くよね」
「あらゆるものは変わるからね」
 かかしはそれでと言いました。
「だからね」
「服もですね」
「時代と共に変わってね」
 サリバン先生にお話するのでした。
「それでだよ」
「スカートの丈も短くなりますね」
「そういうことだよ、オズの国でも着ようと思えば」
「ミニスカートもですね」
「着られるよ」
 そうだというのです。
「そうだよ」
「そうですね」
「どうも僕達はそうした服は着ないけれどね」
「オズの国の人達は」
「ファッションはね」
 そちらはというのです。
「昔ながらのものが好まれるね」
「そうですね」
「どの国の人達もね」
「着物なんか素敵ですよね」
 ヘレンさんが言ってきました。
「日本の」
「そうだよね、そういえばヘレンさんは」
 かかしはヘレンさんが日本の着物についてお話したところで言いました。
「来日もしているね」
「三度行っています」
「そうして歓待してもらったね」
「その都度でした」
「よかったね」
「そしてこの世界でもです」
 まさにというのです。
「日本の人達や日本の文化にです」
「触れているね」
「はい」
 そうだというのです。
「楽しんで」
「そうなのだね」
「勿論他の国の文化にもです」
「触れてるんだね」
「そうしています」
 まさにというのです。
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