第三十八話 手紙を受け取りその十五
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「ドルイドンや他の組織の連中もだ」
「ならないですね」
「何をどうしてもな」
「つまり突然変異的に程度の低い人ですね」
ジロウジームは長老がモルフォーニャに話したことを聞いて自分から話した。
「そうした人達は」
「そう言うしかない」
「そうですね」
「進歩が必ず正しい訳ではなく」
「停滞もですね」
「安定である場合も多いしだ」
停滞といってもというのだ。
「次に進む為の備え、溜めであることもな」
「ありますね」
「だから停滞もだ」
「悪いことではないですね」
「だがあれこれ否定してだ」
出来ない、無理だと言い回ってというのだ。
「子供の夢を壊したとな」
「実は壊すだけの力がないのに」
「それで自己満足するならだ」
「程度が低いですね」
「是なくの問題でなくな」
「駄目ですね」
「無駄だ」
「この世で数少ない」
「世の中無駄なものは少ないが」
黒い五色田も言ってきた。
「だがそうした考えや行動はな」
「無駄ですね」
クロダも言った。
「どんなものでも」
「農業でもだな」
「勿論です。農作物の品種改良もです」
クロダは黒い五色田に答えた。
「よりいいものを作られて」
「多く採れるとな」
「思ってです」
そうしてというのだ。
「品種改良をして土質や農具や肥料も」
「全てだな」
「よりよくなると思ってこそです」
「常によくなるな」
「その通りです」
「だがそこで今の技術を絶対としてな」
「未来、よりよくなることを否定しますと」
それこそというのだ。
「終わりです」
「そうなるな」
「はい」
まさにというのだ。
「もうそこで」
「そうだな」
「科学だけに限らず」
「何でもな」
「そんな人はです」
「無駄だな」
「そのものです」
強い声で言い切った。
「そんなことを言う位なら」
「働くことだな」
「無理だ、出来ないではなく」
「身体を動かしでもすればな」
「新たな発見があるかも知れないですし」
その可能性もあるからだというのだ。
「ですから」
「あれこれ否定は言わないことだな」
「全く以て」
「そんな馬鹿が何の役に立つんだ」
ガストも忌々し気に語った。
「俺の国がそれでどうなるか」
「今の様になっていないな」
「当たり前だろ、技術ってのはな」
「今を絶対と思わずにな」
「出来る、やれるでな」
「そう思ってだな」
「挑戦していってな」
そうしてというのだ。
「それでだよ」
「発展するな」
「そんなことばかり言う奴なんてな」
「まさに無駄だな」
「ああ、そんな奴には間違ってもな」
それこそというのだ。
「俺はならないしな」
「認めもしないな」
「ああ、空想だか何だか言う前にな
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